2月9日の県内の新規感染者は1906人で水曜日の過去最多を更新しました。なかなか収まらない感染拡大、ピークがいつになるのか専門家に見解を聞きました。

 1906人の感染者を自治体別にみますと、浜松市で440人、静岡市で378人、富士市で191人、焼津市で113人などとなっています。県全体で感染者5人の死亡が発表されました。亡くなったのはいずれも高齢者で、3人が90代でした。
 1日あたりの感染者数は1週間前より250人ほど増え、水曜日の過去最多を更新しました。 県全体の入院者数は8日より15人増えて311人、病床使用率は56.6%です。重症者は6人で、重症者用の病床使用率は12.5%となっています。

 感染状況の見通しについて政府分科会の尾身会長は8日の国会で…。
 <政府分科会 尾身茂会長>「(感染者数が)徐々に富士山型あるいは高止まり、最悪の場合には『BA.2』という亜種がありますから、むしろなかなか下がらずに上がるということも考えられる」
 今後、感染者数のピークとはならず感染が拡大する可能性もあるとの見解を示しました。

 中東遠総合医療センターの宮地院長は、いまはまだ感染がいつ減るのかなどを言える状況ではないと話します。
 <中東遠総合医療センター 宮地正彦院長>「ピークアウト(峠を越える)というのを話す時期ではなくて、まだまだピークが続いて、2月の段階で言っているような状況ではないと医療現場は思っているでしょう」
 いま、各地でクラスターの発生が増えている状況に懸念を強めています。
 <中東遠総合医療センター 宮地正彦院長>「(高齢者の)医療施設とか介護施設でクラスターが起きていて、感染するとほぼ全体が感染してしまう状況。体力的に厳しい人がコロナにかかると、熱を出しただけで容態が悪くなる。病院がどこまでそこに関与していけるのか。関与を深めていけばあっという間に病床がひっ迫してしまう」
 一般診療も維持しながら、増えるコロナ患者を診る。病院はかじ取りの難しさが日々増しています。

2月9日放送 SBSテレビ「ORANGE」
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