新型コロナの感染者が増えると特殊詐欺の被害が増える傾向にある。県警の分析チームがこの2つの相関関係を初めて浮き彫りにしました。第6波の真っただ中となる今は、特に注意が必要です。

<寺坂元貴記者>「相次ぐ特殊詐欺をどう防ぐのか。県警の対策チームが緊急会議を開いています」
 県警本部の生活安全企画課に設けられている犯罪分析チームです。増加の一途をたどる振り込め詐欺を防ぐ方法を考えるのがチームの仕事で、今回、コロナ禍と特殊詐欺に密接な関係があることを解明しました。
<県警生活安全企画課 榊原章洋課長補佐>「1月で第6波が来ているので、これから被害が増えるのではないかと予想できる」
 こちらは県内における2020年から2021年にかけての特殊詐欺の被害件数と県内の新型コロナの感染者数の推移を表したものです。いわゆる新型コロナの感染の波が来た時に特殊詐欺も増える傾向が見て取れます。
<県警生活安全企画課 榊原章洋課長補佐>「コロナ禍で不要不急の外出が制限され、高齢者が自宅に長い間滞在して人流が少なくなって電話が取りやすくなって被害が増えている」
 2019年と比べるとコロナ禍の傾向がよくわかります。例年、夏や年末年始は帰省などで家族が集まる期間。特殊詐欺は年明けに波が来て夏場に向かって下がり秋に増える傾向がありました。しかし、2021年の夏はデルタ株が猛威を振るった第5波の真っただ中。例年、増えるはずのない夏の被害が大幅に増加したのです。いまは新型コロナの第6波の真っただ中。ここに来て、手の込んだミックス型詐欺の手口が増えているのです。
<県警生活安全企画課 杉本俊一管理官>「市役所職員をかたったり、銀行職員をかたったり、警察官をかたったり、最初に前振りがある。そのあとに『俺だけど』と、身内を騙る電話をかけてくる。先入観で騙されやすい状態になっている」
 いわば「巣ごもり被害」が増えている現在、家にかかってきた電話は留守電などにして相手をちゃんと確認するよう警察は注意を呼び掛けています。
#オレンジ6 #おれんじ 2月7日放送

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