国立能楽堂5月狂言企画公演では、〈日本人と自然 草木成仏〉とテーマを設け、生き物を素材としつつ全く曲趣の異なる演目「梟」「蝉」「鮎」を上演しました。梟に憑依されてしまう可笑しくもちょっと怖い「梟」、夢幻能の形式で現れる蝉の最期と成仏を描く「蝉」、そして鮎の視点から都市問題などを提起する新作狂言「鮎」です。鳥、虫、魚が登場する狂言三題から万物に霊性、仏性を認める日本人の自然観と万国共通の人間存在そのものをご覧いただけたことでしょう。本映像では、初演時に大きな話題となり、その後日本各地を巡演、3年半ぶりに国立能楽堂に帰ってきた「鮎」ほか、貴重な舞台映像をダイジェストでご覧いただきます。それぞれの作品のエッセンスが凝縮された映像です。また、特典として狂言「鮎」の作者にして現代日本を代表する作家・池澤夏樹氏にインタビューを行いました。狂言のこと、鮎の創作のことなど大変興味深いお話が収録されています。舞台映像とともにお楽しみいただき、次なる機会には是非生の舞台をご鑑賞ください。お待ちしております。

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