#鎌倉殿の13人 #北条義時 #小栗旬 THE 13 LORDS OF THE SHOGUN 北条義時は承久の乱で後鳥羽上皇に勝ち、武士の世を切り開いた立て役者です。平清盛が平氏政権をつくり、その平氏政権を倒した源頼朝が鎌倉幕府をつくりました。確かに、頼朝がつくった武士の政権は画期的でした。しかし、その時点ではまだ朝廷中心の世の中を変えることはできていません。頼朝自身も京都生まれの京都育ち。頼朝は、朝廷に対する配慮や京都で自分が名を揚げることへの関心が強かった。つまり、頼朝には、東国生まれ東国育ちの武士政権をつくろうという意識は、あまりなかった。東国武士たちは、当時は身分制の社会なので、自分たちだけでは政権をつくることはできません。トップに担げるような身分的に尊い人物を必要としていました。頼朝は、尊い身分の武士、いわゆる「貴種」でしたので最適でした。東国武士たちは頼朝を利用し、頼朝は京都に凱旋がいせんするために東国武士の力が必要だった。互いに利用しあって新たな政権をつくっていったのが、頼朝の時代の鎌倉幕府です。源頼朝、源頼家、源実朝と源氏将軍が続き、武士の発言力は増し、軍事力も鎌倉幕府が握りました。しかし、朝廷では「治天の君」後鳥羽上皇が相変わらず、強大な権力を握っていて、京都中心の世の中のままでした。承久3年(1221年)、北条義時は後鳥羽上皇が主導した承久の乱に勝利。朝廷と鎌倉幕府の関係を完全に逆転させる事に成功。執権政治は、全国政権としての新たな段階に進みました。つまり、明治維新まで600年以上にもわたる武士の時代の礎を築いたのが、北条義時ということです。まさに画期的な出来事であり、北条義時は実は極めて偉大な人物。大河ドラマの主人公にもなれる人物だと言えます。そこに目をつけた三谷幸喜さんは、素晴らしい、ということです。なお、日蓮大聖人は承久の乱の翌年に生まれました。時代考証は創価大学文学部 坂井孝一教授です。

さて。タイトル「鎌倉殿の13人」について。「鎌倉殿」とは「鎌倉の主」のことです。鎌倉殿と主従関係を結んだ人が「御家人」。武芸を以もって仕える「武士」が大多数。大江広元おおえのひろもと、三善康信みよしやすのぶのように、文筆の才で仕える「文士」の御家人もいた。鎌倉幕府は、武士と文士の御家人が鎌倉殿を推戴した政権です。建久(けんきゅう)3(1192)年、頼朝が朝廷から征夷大将軍に任命され、代々の鎌倉殿が将軍となったため、幕府の首長は将軍だと考える方が多いと思う。しかし、将軍はあくまで朝廷の官職。幕府を支える御家人たちが、主人を指して呼んだ語は、「鎌倉殿」でした。「13人」とは源頼朝の亡き後、2代目将軍の頼家を支えた宿老たちのことです。

比企能員(ひきよしかず)(佐藤二朗)(頼家の岳父)
梶原景時(かじわらかげとき)(中村獅童)(侍所の所司)
和田義盛(わだよしもり)(横田栄司)(侍所の別当)
中原親能(なかはらのちかよし)(幕府の外交官)
二階堂行政(にかいどうゆきまさ)(政所の令)
大江広元(おおえのひろもと)(栗原英雄)(政所の別当)
北条時政(ほうじょうときまさ)(坂東彌十郎)(頼家の外祖父)
北条義時(ほうじょうよしとき)(小栗旬)(時政の子)
八田知家(はったともいえ)(頼朝の忠臣)
安達盛長(あだちもりなが)(野添義弘)(頼朝の側近)
三善康信(みよしやすのぶ)(小林隆)(問注所の執事)
足立遠元(あだち とおもと)(公文所の寄人)
三浦義澄(みうらよしずみ)(佐藤B作)(頼朝の忠臣)

覚え方は頭文字をとって、「ひかわなにお ほほはあみあみ」と覚えましょう。三谷幸喜さんは、流行語大賞を狙っているそうです。NHK大河ドラマ『真田丸』の「黙れ小童(こわっぱ)!」で流行語大賞を撮り損ねたので、リベンジを狙っているはずです。
第1回放送時点で、13人のうち、4人(足立遠元、中原親能、二階堂行政、八田知家)のキャストが未発表です。

NHK大河ドラマ『青天を衝け』、面白かったですね。渋沢栄一像の前を箱根駅伝 復路10区のアンカーが今年も駆け抜けて行きました。創価大学は3年連続シード権獲得です。創価大学と言えば、文学部の坂井孝一教授です。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の時代考証を担当します。東京新聞の夕刊の連載「鎌倉殿をめぐる人々」も読むとよいでしょう。

「鎌倉殿の13人」初回 世界トレンド1位発進!大泉洋&小池栄子らにネット爆笑「コメディー大河」
鎌倉殿の13人 小栗旬ら“北条ファミリー”伊豆に集結「北条家を身近に」大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第1話。蹴鞠(しゅうきく)をする源頼朝(大泉洋)と北条政子(小池栄子)。俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は9日、15分拡大版でスタートした。午後8時からの本放送(総合テレビ)を前に「#鎌倉殿の13人」が早々にツイッターの世界トレンド1位に立つ注目度の高さ。「首チョンパ」といった口語調の台詞、源頼朝(大泉洋)と北条政子(小池栄子)のシーンなど、希代のヒットメーカー・三谷幸喜氏(60)の脚本が冴え渡り、SNS上は笑いの連続。「コメディー大河」「コント大河」の声も上がった。
 <※以下、ネタバレ有>
 大河ドラマ61作目。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。
 第1話は「大いなる小競り合い」。1175年、平清盛(松平健)が大権力者として君臨していた日本。伊豆の地では、北条義時(小栗)が兄・北条宗時(片岡愛之助)、姉・北条政子(小池栄子)らと、のんびり暮らしていた。しかし、流罪人・源頼朝(大泉洋)が義時の幼なじみ・伊東八重(新垣結衣)と恋仲になり、男児を産んだことで状況は一変。平清盛から源頼朝の監視を任されていた伊東八重の父・伊東祐親(浅野和之)は激怒する。源頼朝が姿をくらます中、北条家にも捜索命令が下り…という展開。
 北条政子が佐殿(すけどの)こと源頼朝に一目惚れし、ゾッコン。2人のシーンはコントのようだった。昨年12月17日のオンライン会見。初回の見どころについて、新垣結衣が「北条政子さんの“しなり”ですかね」と北条政子が源頼朝にゾッコンになる場面をチョイス。大泉は「小栗旬が楽屋から飛び出してきて『オレの大河で何やってんだ!』って怒ったというね。延々と2人のコントになりましたね」、小池栄子は「コントみたいなシーンだよね。『汚してくれるな』ってね」と明かし、笑いを誘った。
 一方、実は北条宗時が「平家をぶっつぶす」と北条館の離れ屋に源頼朝を匿っていたため、源頼朝の居場所を嗅ぎつけた伊東祐親の軍勢が北条館へ。北条家と伊東家の争いの中、頼朝と八重の息子・千鶴丸(太田恵晴)が伊東祐親の下人・善児(梶原善)の手にかけられる非情な展開もあった。 (2022/01/09 21時00分 スポーツニッポン新聞社 を参考にまとめました)

NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』あらすじ
第1回 大いなる小競り合い 2022年1月9日(日)放送
1175年、平清盛(松平健)が大権力者として君臨していた日本。伊豆の地では、北条義時(小栗旬)が兄・北条宗時(片岡愛之助)、姉・政子(小池栄子)らとのんびり暮らしていた。しかし、流罪人・源頼朝(大泉洋)が義時の幼なじみ八重(新垣結衣)と恋仲になり、男児が生まれたことで状況は一変。平清盛から源頼朝の監視を任されていた八重の父・伊東祐親(浅野和之)は激怒する。源頼朝が姿をくらます中、北条家にも捜索命令がくだり……

第2回 佐殿の腹
2022年1月16日(日)放送
罪人・源頼朝(大泉洋)を処断しようと兵を率いて迫る伊東祐親(浅野和之)。しかし、北条義時(小栗旬)の父・北条時政(坂東彌十郎)が源頼朝をかばって対立。両勢力が一触即発の状態となる中、平清盛(松平健)を後ろ盾に相模の武士団を束ねる大庭景親(おおばかげちか)(國村隼)が現れる。一方、目まぐるしい展開に振り回される北条義時は、姉・政子(小池栄子)らの助けを受けて源頼朝と富士の山すそにいた。だがそれもつかの間、弓矢が放たれ緊張が走る・・・。

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