栃木県足利市で起きた大規模な山火事は、発生から6日目の26日も消火活動が行われています。さらに、足利市の隣、群馬県桐生市でも山火事が発生しました。

■焼失範囲は“サッカーコート約140面分”

 25日、5日目を迎えた消火活動には栃木県だけでなく、群馬県の消防や自衛隊も応援に駆け付けました。

 ヘリコプターによる空からの放水も続いていますが、そのヘリですら煙でかすむほどです。

 火の手が住宅のそばまで迫っている場所もありました。
 周辺住民は「風が出ないことを祈っている。心配です」と話していました。

 焼失範囲は前日に比べ拡大し、約100ヘクタール、サッカーコート約140面分にも及びました。

 ふもとの地域に出ていた避難勧告の対象も、25日に207世帯まで増えました。

■“火の手”と“断水”・・・住民は対応に追われ

 新たに避難勧告が出された大岩町では、足利市の職員などが「避難勧告が発令しました。避難する場合は貴重品等を持って」と、避難を促して回ります。

 住宅の裏手では、すぐ近くまで火が迫っていました。

 山中で枯葉に水をまく住民もいました。
 住民は「消防の方もなかなか大変というので、自分にできること、枯葉に水をまくことで飛び火・延焼を防げるということでやっている」と話します。

 火災の現場が山の斜面のため、消火栓のある山のふもとからホースを延ばすことに時間がかかり、消火活動を難しくしています。

 また、消火活動に大量の水を使っていたことが原因で一時、断水も起こり、給水活動も行われました。

 水を受け取った住民は「飲み水が出ないとやはり。お風呂とかは我慢できますけど」と話していました。

■群馬でも山火事・・・原因は“たき火”か

 足利市の山火事現場から、約25キロ。隣の群馬県桐生市でも、山火事が発生しました。

 桐生市では1週間前から乾燥注意報が続いていました。

 原因は“たき火”とみられています。
 警察によりますと、近くに住む79歳の男性がドラム缶に杉の葉を入れて燃やしていたところ、周辺の草に燃え移ったといいます。

 男性は消火を試みた際、両足と顔にやけどを負い、病院に運ばれました。

 近所の住民に「たき火が原因か」と聞くと、「というような話を聞いていますけど。奥さんが来た時にそういうことを言ってましたよ」と話していました。

■足利は収束まで「1~2週間」の可能性

 一方、足利市での消火活動は、夜通し行われ、26日も続いています。

 市によりますと、収束まで1~2週間かかる可能性があるということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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