政府が新たな一手を打ったものの、原油の先物価格が値上がりする事態になっています。材料の価格高騰でおでんもピンチ。生活への影響はどうなるのでしょうか。
日ごとに風が冷たくなる季節、温かいおでんが恋しくなる季節です。
おでん種を売るお店も、まさに書き入れ時。
塚田水産・塚田亮社長:「きのうきょうと、やっと寒くなってきてやっと本格化してきたなというところ」
ところが、あまり喜んでばかりもいられないようです。
塚田水産・塚田亮社長:「(すり身など)原料がすごく値上がりしていて、商品価格に転嫁できるようになれば良いが、なかなか難しい。庶民的なお総菜なので、おでんもさつま揚げも。それが1枚何百円になると、お客様も面白くないのかな」
原材料の値上がり。鮮魚店に行っても・・・。
魚屋山ちゃん・山岸達也代表:「イクラがめっちゃ上がっています。ちょっと前までは100グラムで1000円で売っていた。それができなくなって100グラム1200円になって、80グラム1200円になって。やっぱり海外の物が上がっている印象がある」
背景の一つにあるのが、世界的な原油の高騰です。
町のガソリンスタンドは、どこを見ても軒並み高価格。石油情報センターによると、レギュラーガソリンの1リットルあたりの全国平均は去年の5月と比べると40円以上、値上がりしています。
紀文も来年2月から、かまぼこや竹輪を値上げすると発表しました。原材料価格の高止まりに加え、原油高による物流費や包装資材費などが高騰しているためとしています。
原油高が続くなか、24日朝に岸田総理大臣は・・・。
岸田総理大臣:「国家備蓄石油の一部、売却することを決定致しました」
史上初めて、国家が備蓄する石油の放出を決めました。
日本はこれまで、災害などで民間の備蓄を放出したことはありますが、価格高騰対策としての放出は異例です。
これはアメリカのバイデン大統領の呼び掛けによるもので、中国や韓国、インド、イギリスなども放出します。
バイデン大統領:「まもなくガソリン格は下がるだろう」
ところが、これらの発表の後も東京やニューヨークなどでは原油の先物価格が一時、大きく値上がりしました。
異例の放出ですが、その効果は果たしてどう出るのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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