■<STORY1>  「演じないでください。そのまんまで、おかしいですから」  コメディー映画「老後の資金がありません!」(30日公開)の脚本を渡された時、前田哲監督からこう告げられた。監督は旬の話題を軽やかに見せる腕前を持つ。大ベテラン・草笛光子が長い女優生活で初めて、「役作り不要」という注文を突きつけられた。 ■太眉メイクで毒蝮三太夫に変装  「映画には100本以上出ましたが、そう言われたのは初めて。一瞬カチンときた。でも、そこまで言うならどう料理するのか、身を預けようと思いました」  原作は垣谷美雨のベストセラー小説(中公文庫)。主人公の篤子(天海祐希)はお金をやりくりして「老後は安泰」のはずだったのに、舅(しゅうと)の葬儀で蓄えが減った上に、夫の会社が倒産し、草笛演じる浪費家の姑(しゅうとめ)・芳乃と同居することになる。  芳乃は老舗和菓子屋の元女将(おかみ)。元気で気っぷがいい。  父親が家を出た篤子の親友が、年金を受け取れないと困惑していると「よござんす」。変装して、本人確認に来る区の職員をごまかそうとする。その父親役は毒蝮三太夫。草笛は毒蝮そっくりの太眉メイクで熱演したのだ。また、前歯がポロリと落ちるハプニングも起きた。  「監督が『そのまま撮って』って。これ、ひどい顔よと言ったのに。大きなスクリーンでアップで出たら女優人生も終わりよ。そうなったら、あなたのせいだと……」。ぼやきつつも楽しそうに語る。  草笛は日本のミュージカル草創期を支えた一人だが、最近は耳が遠く、今作で歌うことを頼まれると最初は抵抗した。それでも、前田監督は「どうしても歌ってほしい」と粘った。「しょうがないわ。色っぽくは歌えないけど、普通の奥さんが歌うんだからいいやと思ったの」  英断の結果、感動的なクライマックスが仕上がった。「いつポックリ逝ってもおかしくはない」と悟った芳乃は、生前葬を行い、「ラストダンスは私に」を歌う。「いつでも 私がここに居ることだけ どうぞ 忘れないで」。冬の木漏れ日のように温かな歌声で、笑顔の参列者を包み込んだ。 ■人生重ね熟成された「愛嬌」、役を通じて解放  このほか、飲み慣れない安いお茶を噴き出したり、ヨガ教室で優雅なポーズを見せたり。飾らず出し惜しみせずに笑わせ、感動もさせた。  「随分オーバーにやったけど仕方ないわね。それを楽しんで見ていただけるか、私も楽しく演じられるか、そして外国の女優さんに勝てるところがあるかも考えたわね」  脳裏に浮かんだのは、2年前に97歳で死去した米国のキャロル・チャニング。ミュージカル「ハロー・ドーリー!」で知られる名女優の舞台をニューヨークで見た。「声がかれても平気で『ハロー・ドーリー』と歌うとお客さんは拍手して喜ぶの。これって日本人に足りない点だと思った。いい所ばかりを見せたがるでしょ。あの人は愛嬌(あいきょう)そのままで、開けっぴろげ。お客さんを包み、包まれたお客さんがうれしがっている」  それこそ、芳乃の姿だ。敵役のはずなのに、いつしか登場人物と観客の心を包んで温かい気持ちにする。豊かな人生経験を重ねて熟成された「愛嬌」が役を通じて解き放たれたのだ。  初めてのことにも臆せず新生面を拓(ひら)く。第一歩を踏み出した頃からブレていない大女優の流儀だ。 – ニュース 有名人
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