藤井聡太竜王、1敗キープへ松尾歩八段と夜戦に突入 形勢はやや有利 A級昇級へ負けられない一局/将棋・順位戦B級1組
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将棋の藤井聡太竜王(王位、棋聖、叡王、19)が11月16日、順位戦B級1組8回戦で、松尾歩八段(41)と現在対局中だ。相掛かりから始まった一局は、午後6時からの夕食休憩までに52手目まで進行し、形勢はやや有利。持ち時間では藤井聡太竜王が約1時間のリードだ。本局を含めて残り5局の藤井聡太竜王は、初のA級昇級に向けてさらに前進できるか。

 藤井聡太竜王は、ここまで稲葉陽八段(33)に敗れたものの、その他の対局は快勝し、ここまで6勝1敗。タイトル経験者や若手実力者が集う“鬼の住処”でも存分に力を発揮し、1期抜けに向けて白星を連ねている。13人参加のB級1組で、上位2人がA級に昇級。現在、無敗は佐々木勇気七段(7勝0敗)の1人、1敗も藤井聡太竜王、2敗も千田翔太七段(27)1人で、この3人が昇級争いをリードしている。

 最年少四冠を達成し、序列1位にも立った藤井聡太竜王は、今年度中に王将も取れば五冠を達成するが、名人挑戦にはまずA級に上がる必要がある。来期A級で戦い挑戦権を得て、さらに奪取に成功すれば谷川浩司九段(59)が持つ21歳2カ月という最年少名人記録を更新することができる。逆に今期昇級を逃したり、来期A級で挑戦権を得られなければ、その時点で更新の可能性はなくなる。
Video: https://youtu.be/WtzBBBP_19c

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