【随時更新】岸田首相会見“3回目ワクチン接種 賃上げに全力”
2021年11月10日 22時06分
第2次岸田内閣の発足を受けて岸田総理大臣は10日夜、記者会見し、新型コロナ対策で18歳以上の希望するすべての人が3回目のワクチン接種を受けられるようにするとともに、数十兆円規模の新たな経済対策を策定し働く人の賃上げに全力を挙げる考えを強調しました。
冒頭、岸田総理大臣は「先の総選挙では岸田政権にわが国のかじ取りを引き続き担うようにとの民意が示された。国民の信頼と共感を得ながら丁寧で寛容な政治を進めていく以外に国民からの信任を保つ道はない」と述べ、今後スピード感をもって政策を実行に移す考えを強調しました。
そして新型コロナウイルスへの対応が引き続き最優先の課題だとして
▽今月中にことしの夏に比べ3割多いおよそ3万5000人が入院できる医療体制を整備する考えを明らかにしました。
また
▽軽症者向けの宿泊療養施設を増加させるとともに
▽すべての自宅や施設で療養する人たちに健康観察や診療を実施できる体制を確保する方針を示しました。
さらに専門家の意見も踏まえて
▽来月から3回目のワクチン接種を開始し、2回目の接種完了からおおむね8か月以降のタイミングで18歳以上の希望するすべての人が接種を受けられるようにするほか
▽12歳未満についても薬事承認ののちに接種を開始すると説明しました。
また
▽軽症者向けの飲み薬は今後の切り札だと指摘し年内の実用化を目指し、薬事承認が行われれば速やかに60万回分を医療現場に提供しさらに100万回分を確保する方針を示しました。
そして「これまでの新型コロナ対応を徹底的に検証し、来年6月までに司令塔機能の強化も含めた感染症危機管理の抜本的強化策を取りまとめる」と述べました。
一方、来週19日に決定する新たな経済対策について数十兆円規模になると説明し「年内のできるだけ早期に今年度の補正予算案を成立させ国民に一刻も早くお届けする」と述べました。

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