台湾で2日に発生した特急列車の脱線事故で、50人が死亡しました。日本人2人もけがをしています。

台湾メディアなどによりますと、日本時間の2日午前10時半ごろ、台湾・東部の花蓮県で、乗客およそ500人を乗せた特急列車がトンネルの入り口付近で工事車両に衝突し脱線しました。

列車は時速120キロで走行していて、8両編成のうち前方の6両がトンネルに入ったところで止まりましたが、車両の一部は原形をとどめないほど大きく損傷しています。

列車の乗客「衝突して、たくさんの人が椅子の下敷きになった。その椅子の上にさらに他の人が倒れて…」

この事故で、運転士を含む50人が死亡、146人のけが人が確認されています。

また日本の外務省によりますと、この列車には50代男性と20代女性の日本人2人が乗車していました。2人はいずれも軽傷で、自力で病院に向かい、命に別条はないということです。

事故の原因について台湾当局は、付近で作業していた工事車両が線路に転落し、特急列車と衝突したと発表しています。現地の警察は、工事車両のサイドブレーキをかけ忘れた可能性があるとして関係者から事情を聞いています。

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