菅首相の長男らから高額な接待を受けていた山田真貴子内閣広報官が辞職した。

3月1日、記者団の質問に答えた菅首相は対応について問われ「後手後手とは思っていない」と答えた。

続投から一転…渦中の山田真貴子内閣広報官が3月1日、電撃辞職した。

3月1日午後5時前、菅首相が取材に応じた。

菅首相「国会審議の極めて重要な時期に、広報官が職を辞す。こうした事態に至り、大変申し訳なく思います」、「(対応が後手後手との批判もあるが?)私はそのようには思っていません」

総務省の幹部時代に、菅首相の長男らから7万4,000円の高額接待を受けていた山田広報官。

菅首相は先週2月24日、「女性の広報官として期待している」として、続投の方針を打ち出した。

26日には、緊急事態宣言の一部解除をめぐる首相会見を見送ったことに“山田隠し”との批判が集中。

それでも守る姿勢に変わりはなかった。

菅首相「(なぜ記者会見を行わなかったのか? 高額接待受けた山田内閣広報官の問題が影響か?)まず山田広報官のことは全く関係がありません」

守られた側の山田氏も、先週までは“続投の意思”を示していた。

山田内閣広報官「今後職務を続けていく中で、自分の身をかえりみて、できる限り自らを改善していきたい」

2月25日の答弁では当初、力のない表情を見せる場面もあったものの、野党の追及にはよどみなく答弁した。

しかし、この3日後の28日、山田氏は体調不良で約2週間の入院が必要と診断されたとして辞意を伝達。

3月1日、「職務を続けることは難しい」として辞職した。

政府関係者「入院したからというのは建前で、ご本人が責任を痛感しているというのが最大の理由。メンタルはそれなりにダメージ受けていると思います」

菅首相「(任命責任についてどう考える?)山田広報官については行政経験豊か、期待し任命しました。そういう中でこのような形で辞任されることは大変残念」

3月1日の予算委員会に出席する予定だった山田氏。
その直前の辞職に自民党内からもこんな声が上がっている。

自民党議員「これ以上答えられないから入院なんて、雲隠れの常とう手段でしょ」

立憲民主党・枝野代表「先週の段階で辞めてくださいとお願いをするべきだったのではないか。遅きに失したと思いませんか、総理」

菅首相「2週間程度の入院、加療を要すると診断を受け、私自身はそういう状況であれば、やむを得ないと判断をさせていただきました」

立憲民主党・山井和則議員「自分の息子が声をかけたことで大問題になり、体調を壊して辞めざるを得なくなる。自分は関係ないというのか?」

菅首相「今の質問に答える立場ではない。結果として、公務員が倫理法に違反する行為に至ったことは、大変申し訳なく心からおわびを申し上げる」

立憲民主党・辻元副代表「結局は総理大臣の身内に振り回されたというか、官僚がまたつぶされたのかしらという側面もあると思う」

山田氏の後任については、現在検討しているという。

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