3月19日(金)より、TOHOシネマズシャンテほかで全国公開。

 1980年代、農業で成功することを夢見てアメリカ南部のアーカンソー州に移住してきた韓国人一家の物語。アメリカンドリームを胸に、たくましく生きる家族を描いた本作は、各国の映画祭にて265ノミネート、81受賞(※TOP10選出含む/2021年3月17日現在)を記録し、「第93回アカデミー賞」ノミネート発表では、作品賞を含む6部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、作曲賞)にノミネート。

 監督賞にノミネートされたのは韓国系アメリカ人の新鋭、リー・アイザック・チョン監督。次回作に、新海誠監督の『君の名は。』のハリウッド版実写作品が決まっていることでも注目されている。

 主人公ジェイコブ役のスティーヴン・ユァンはアジア系として初の主演男優賞にノミネート、祖母のスンジャ役のユン・ヨジョンも韓国人女優として初の助演女優賞にノミネートされ、歴史的快挙を達成した。

 さらにサンダンス映画祭ほか世界の映画祭で<観客賞>も総なめ。評論家からも「監督のパーソナルな物語が大きな感動と共感を与えている」と絶賛されている。

 解禁されたこの本編映像は、ケガをしたデビッドにスンジャがかけた“ある言葉”が、2人の距離を近づけるきっかけとなるシーン。

 スンジャは料理ができず、特技の花札や大好きなプロレス鑑賞に夢中になると、つい口が悪くなってしまう”破天荒なおばあちゃん”。一般的な”おばあちゃん像”とは異なる型破りなキャラクターだが、解禁された映像では、重い引き出しを落として足にケガを負ったデビッドを手当する、優しい一面を見ることができる。

 痛みを堪えて立ち上がるデビットに「すごい」と驚き、カタコトな英語で「強いね、強い子だ(Strong,Strong boy)」と感嘆の声を上げるスンジャ。身体が弱く、大事に育てられてきたデビッドは、初めて「強い子」と褒められ、驚きと戸惑いが入り混じった表情を浮かべる。その様子に気付いたスンジャはさらに、「おばあちゃんが見た中で一番強い子」と褒め、グーサイン。するとデビッドは照れ隠しか少し間をおいて、以前スンジャに仕掛けたひどいいたずらのことを切り出しおどけてみせる。「この悪ガキ」と言うスンジャの表情は笑みであふれており、デビッドもキャッキャッと笑い声を上げる。

脚本&監督:リー・アイザック・チョン
出演:スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ、アラン・キム、ネイル・ケイト・チョー、ユン・ヨジョン、ウィル・パットンほか

2020年/アメリカ 上映時間:116分
原題:MINARI/全米公開日:2021年2月12日
配給:ギャガ

公式サイト:gaga.ne.jp/minari

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