フィギュアスケート男子で五輪連覇中の羽生結弦選手(26)が東日本大震災から10年になる3月11日に合わせてメッセージを寄せた。仙台市出身の羽生は2011年、市内のスケートリンクで練習中に被災。自宅は全壊し、家族と学校の体育館に避難した。家族4人で雑魚寝し、暗闇で余震と寒さに震えた。練習していたリンクが使えなくなって仙台を離れる時は、涙を流した。
大きな余震が起きた際、スケートを続ける意欲を失ったこともあったが、神戸市でのアイスショーで大きな拍手をもらって勇気づけられた。約60回のアイスショーで訪れた全国各地のリンクでは、練習時間を提供してもらった。
メッセージでは「オリンピックというものを通して、フィギュアスケートというものを通して、被災地の皆さんとの交流を持てたことも、繋(つな)がりが持てたことも、笑顔や、葛藤や、苦しみを感じられたことも、心の中の宝物です」とし、「あの日から、皆さんからたくさんの『頑張れ』をいただきました。本当に、ありがとうございます。僕も、頑張ります」と結んだ。

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