14日、衆議院が解散されました。一方で議員を引退する人もいます。愛知7区選出の山尾志桜里前議員。自身をめぐる問題への説明や今後の身の振り方を、引退を前に、本人を直撃取材しました。
「議員をやって10年たちましたので、次の10年は別の形で社会貢献出来たらなって思っています」(山尾志桜里前議員)
衆議院の解散で、国会議員を引退した山尾志桜里さん(47)。
宮城生まれ、東京育ちの山尾さんは2009年、いわゆる「落下傘候補」として愛知7区から出馬しました。
この年の衆院選で、愛知県内の15の選挙区で最も多い得票数で当選するなど、あわせて3期、選出されました。
しかし、前回2017年の衆院選直前に週刊誌が不倫疑惑を報じ、一気に逆風に。わずか834票の差で当選しました。
「仕事で一緒に働くパートナーとか仲間を見るときに、今時そんな私生活を詮索しなくても。仕事を通じてわかるじゃないですか」(山尾志桜里前議員)
今年4月には、国会議員がJRを無料で利用できる「特殊乗車券」の私的利用が報じられ、謝罪する事態に。山尾さんは、記者会見ではなくSNSを通じて説明しました。
「私生活と人物像は分けてほしい」
Q.取材の中で、裏切られたという声も地元からあります。そこは聞いておきたいです(記者)
「そうですか。でもさっき言った通りですね。私生活と人物像は分けてほしい。そして私生活を知っていないと、人物像が分からないなんてことは全くないので、そこを切り分けられる社会になってほしいなって私自身、思っています」(山尾志桜里前議員)
「私も100点の人間じゃないので、100点満点の対応が全部できたかというと全く自分でもそうは思わないですね」(山尾志桜里前議員)
前回の衆院選以降、山尾さんは愛知7区に帰る頻度を減らしたと話します。
「私は、政治家は、有権者の家族ではありませんので。実家に顔見せるとか、娘が親に顔を出すとかいう関係ではないと思っているんですね。やっぱりきちっと仕事を通じて約束を果たしていくっていう関係性だと思っているんです」(山尾志桜里前議員)
山尾さんが今後、やりたいことは…。
「永田町の中と外の境界線を私はなくしたいと思っているんですけど。作った法案をきちっと世論につなげて、外から実現に向けて盛り上げていく活動がしたいなっていうことはひとつ思ってますね」(山尾志桜里前議員)
愛知7区では3人が立候補を予定
山尾さんが去った後の愛知7区。長久手市や大府市などを含む愛知7区からは、3人が立候補を予定しています。
Q.山尾氏が出馬しないことをどうとらえているか
「メディアに大変人気の方だったので選挙のあり方が変わるのかと思う」(自民・鈴木淳司前衆院議員)
7区を舞台に、4回にわたり山尾さんと戦ってきた自民党の鈴木淳司前議員。選挙区への向き合い方について、山尾さんとは全く違うと強調します。
「この地域は常に外から落下傘(候補)でおみえになって、地元だ地元だ、といって愛着もなく去っていくということが続いている。私は人生をかけてこの地域に貢献しようと思っている」(自民・鈴木淳司前衆院議員)
立憲民主党から立候補する予定の森本和義さんは山尾さんの引退について。
「個人的な考えに基づいた行動だと思っている、それについては何も言うつもりはないし、権利もない」(立憲・森本和義元衆院議員)
森本さんは、過去に複数の選挙区から立候補していて、愛知7区での立候補は初めてです。
「どこからどこが落下傘なのかはわからないが、この地域は新しい人も多い。新しい人も住みやすい街づくりをしていくことも大事」(立憲・森本和義元衆院議員)
共産党から立候補する予定の須山初美さんは、安保法制への反対という点で、山尾さんを評価しています。
「国会の論戦も素晴らしかった、しかし、地元の人からすると、自分たちの願いを聴いてもらう機会が無くなっていった」(共産・須山初美さん)
山尾さんの引退については。
「私たちの支持層からも失望感があり、この願いを託せる存在にならなければいけない」(共産・須山初美さん)
注目候補がいなくなった愛知7区。3人の立候補予定者たちが、これまでとは違った戦いを展開していきます。
(10月14日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
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