衆議院選挙の公示を19日に控え、9党の代表が一堂に会し、党首討論を行いました。
経済政策や選択的夫婦別姓など、2時間以上にわたって意見が交わされました。
立憲民主党・枝野代表:「ジェンダー平等の推進、多様性ある社会を進めていくうえで、入り口の大きな大きなハードルが選択的夫婦別姓が進まないこと。岸田総裁に前向きなお答えをお願いしたい」
自民党・岸田総裁:「私も地元で車座になって多くの皆さんと意見交換をする中で、選択的夫婦別姓の問題も取り上げることがあります。多くのお母さんたちから『子どもがたくさんいるけれど、それぞれバラバラの氏を選ぶんですか』『いつ選ぶんですか』『誰が選ぶんですか』『あとで変えられるんですか』色々な疑問の声が出ています。一般の方々にとっては、この問題、深めなければいけない点があるのでは」
「選択的夫婦別姓の導入法案を来年提出することに賛成か」という問いに手を挙げなかったのは、岸田総裁だけでした。
れいわ新選組・山本代表:「岸田総理に対して、経済・財源の問題について。成長と分配だと、先に成長、その後に分配だったが、この30年にわたる不景気は成長するから待っておけと。そのうち、したたり落ちると。痛みに耐えろと言われ続けた30年。また同じことやろうとするのか。国債=政府の借金=将来世代の借金と思われているか」
自民党・岸田総裁:「アベノミクスは成長において大きな成果があがりましたが、分配の部分、結果につなげる意味において、付け加えなければならない部分がある。分配の部分においても、自然に任せるのではなく、官民が協力して給料を引き上げる。社会保障を完成させる。国債、未来の世代の負担になるのではないかということだが、借金は国の信頼の礎であるので、信頼を確保する。いっぺんに借金を返すのではなく、将来に向けて信頼を維持できるか。この政治にとって大きな役割は、そこにあると思っている」
公明党が立憲民主党に問いただしたのは、野党4党の選挙協力についてです。
公明党・山口代表:「選挙協力で200近い選挙区で一本化したといわれていますが、共産党のように閣外協力と言っている党の候補者が、どのような政権選択を提示できるのでしょうか」
立憲民主党・枝野代表:「皆さんと選挙について連携をしながら、できれば選挙後の首班指名選挙では『枝野』と書いて頂きたい。ただ、市民連合との連携については、20項目の政策に限定しています。外交・安全保障の基本的な考え方や、天皇制など含まれていません。したがって、基本的には政権そのものは単独政権を担わせていただく」
会場のベテラン記者からも、各党に厳しい質問が飛びました。
(Q.結局“自民党の言いなり”という批判も。公明党は20年の連立をどう総括するか)
公明党・山口代表:「20年続いた連立というのは歴史上初めてであります。ある知事が言いました『車に例えれば、公明党はアクセルとブレーキ、そしてハンドル。これらを使い分けて政権を安定させている』こう自負しています」
委員長就任から間もなく21年という、共産党・志位委員長に対しては・・・。
(Q.志位さんの統率力が優れていたのか、共産党に人材がいないのか)
共産党・志位委員長:「私はたくさんの続く人材が出てきていると思う。委員長になって21年、特にこの6年間は野党共闘に大きくかじを切った。今度の選挙、共闘で戦う姿勢はようやく作れたもの。ぜひ党を作って99年。政権交代にチャレンジしたい」
日本維新の会は、関西圏以外での弱さを突かれました。
日本維新の会・松井代表:「関西圏に比べ、関東圏・それ以外で支持が弱いというのは実績がない。逆に言うと、関西では実績を作ってきたということ。改革で財源を生みだし、特に子育て環境は手厚いサポート・サービスを実現している。関西圏で我々が実現したことに対して評価が高い」
(Q.野党が中道寄りになった時、政権交代が可能にという研究結果もある。(国民民主党は)なんでこんなに弱いのか)
国民民主党・玉木代表:「弱くなくてですね、我々は“改革中道”と掲げ、中道なので、右から見たら左に見えるし、左から見たら右に見えるので、ふらふらしたように見えるかもしれないが、本当に自民党に代わるもう1つの受け皿を作るのであれば、国内政策では色々違いがあっても、外交・安全保障はかなり現実的な対応をしていかなければいけない」
(Q.衆院の東京8区で一時出馬を検討し取りやめたが、立候補すべきだったのでは)
れいわ新選組・山本代表:「東京8区は、もちろん私にもゆかりのある、2012年初めて選挙に挑戦した場所なので立ちたかった。でも目的は、自分が議席を取ること、これが一番手ではない。一番手は何かと言えば、消費税を5%に下げることを実現すること。もちろん、この選挙で私は必ず国会に戻りたいと思っている」
社民党は、政党支持率が低いなかで、存在意義を問われました。
社民党・福島党首:「社民党は、脱原発や平和、憲法、人権のことなどでブレない政党。社民党は、全国の色んな地域運動、反基地闘争や脱原発運動とつながって、国会の中で市民の声を体現する。そんな政党として必要だと」
(Q.NHKの受信料問題が唯一の公約。本来、政党は包括的な政策を示すべきでは)
NHK党・立花党首:「私ども国政政党になってから、多種多様のご意見を頂いて。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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