岸田総理大臣が衆議院を解散し、投開票まで17日間。戦後最短の選挙戦が事実上、スタートしました。野党からは、「自己都合解散」などと揶揄(やゆ)する声も上がっています。

 今期限りで政界を引退する大島理森衆議院議長(75)、最後の大仕事です。

 大島衆議院議長:「日本国憲法第7条により、衆議院を解散する」

 令和になって最初の衆議院選挙が事実上、スタートしました。

 岸田総理は勝敗ラインについて、自民・公明の両党で過半数の議席を確保することとしています。

 岸田総理大臣:「しっかりと我々が何をしようとしているのか、何を目指しているのか、こうしたことを訴えていきたいと思っています」

 自民党の麻生副総裁は、麻生節で若手を引き締めました。

 自民党・麻生副総裁:「気を付けよう、暗い夜道と三回生。あぶねぇやつのことです」

 不祥事が続いた当選3回の議員が今回は危ういと持論を展開。岸田内閣には、その3回生が3人抜擢(ばってき)されていますが、果たして全員当選となるのか。

 公明党の山口代表は早速、街頭で支持を訴えました。

 公明党・山口代表:「今度の選挙は名付ければ『コロナ克服・日本再生選挙』。どうか皆様に自公連立政権を選択して頂きますように、心からお願い申し上げます」

 自民党・安倍元総理大臣:「『コロナ脱却V字回復解散』だと思いますね。いかにしてコロナを脱却をしていくかという道筋を示し、経済を再生していく、生活をどのように支援をしていくかということを、この選挙を通じて訴えていく」

 一方、政権交代を目指す立憲民主党の枝野代表は、両院議員総会で熱く訴え掛けました。

 立憲民主党・枝野代表:「熱い思いを持って政治を変えようと訴えることができるか、伝えることができるかが、この選挙の結果を大きく変えてくる。ぜひ、熱くなって、私たちの熱い思いを国民の皆さんに伝えて、ともに変えよう。変えようではありませんか」

 野党側は今回の解散について。

 共産党・志位委員長:「『政権交代解散』『政権交代選挙』にしていきたいと。自公政権をこのまま続けるのか、それとも新しい政権に変えるのかと。この政権の選択が最大の争点だと」

 共産党は立憲民主党と競合する21の小選挙区で候補者を取り下げ、野党共闘で政権奪取を懸けた戦いに挑みます。

 日本維新の会は、第3の勢力としての存在感を示しました。

 日本維新の会・片山共同代表:「自公が勝ってどうなりますか?野党の共闘勢力が勝ってどうなりますか?我々が勝たなきゃダメなんですよ。我々が勝って、どんな政権にも是々非々で、良いことは応援して悪いことは止めて、日本の政治を良くしていくんですよ」

 国民民主党・玉木代表:「いわば『自己都合解散』かなと。最大の争点の1つは、やはりコロナで傷付いた経済・社会をいかに立て直せるか。そのことを各党、競い合う。そういった選挙だと思います」

 31日の投開票日まで17日間という短期決戦。この国の未来を決める選挙となります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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