第100代の総理大臣に選出された岸田文雄氏。4日夜、新しい内閣が発足します。また、今月31日に衆院選の投開票を行う意向を示しています。その狙いに迫ります。
4日午後0時半。盛大な拍手のなか姿を見せた菅前総理大臣。淡々とした表情で花束を受け取り、特に発言もなく総理大臣官邸をあとにしました。次の官邸の主は・・・。
衆参の総理大臣指名選挙で自民党の岸田総裁が第100代の総理大臣に選ばれました。
自民党・高市政調会長:「同じように総裁選挙を戦った仲間が、こうやって内閣総理大臣になったということで、とてもうれしく誇らしく思っています」「(Q.高市さんに1票入ってましたけども・・・)私じゃありませんよ。私は岸田文雄様と書きましたから・・・私じゃないからね」
自民党・石破元幹事長:「誰よりも国民の声を聞くとおっしゃっておられるわけだから、国民の皆さん方の特につらい人、苦しい人の声を聞く。そういう政権になって頂きたいと思います」
東京都・小池知事:「まずは何よりもコロナ対策、そして経済の活性化、大変大きな課題ですので、スピード感を持ってやって頂くことを期待しています」
新型コロナ対策の司令塔の一つ、厚生労働大臣には後藤茂之氏が就任します。
後藤新厚生労働大臣(65):「新型コロナ対策や社会保障制度の問題、雇用問題等、しっかり取り組んでいきたいと、まだ任命もされてないのに言うのもさぁ僭越(せんえつ)極まりないね。だから偉そうに語った部分はなるべく使わないように」
岸田内閣の20人の閣僚のうち初入閣は13人。牧島デジタル大臣、堀内ワクチン接種担当大臣、小林経済安全保障担当大臣の3人はいずれも当選3回で閣僚に抜擢されました。
牧島新デジタル大臣:「大変、皆さんからの期待を集める政権がスタートするのだろうと思っています」
牧島デジタル大臣は最年少の44歳。一方、最年長は金子農水大臣と二之湯国家公安委員長の77歳。ともに初入閣ですが、二之湯氏はすでに来年夏の参議院選挙には出馬せず、政界を引退する意向を表明しています。
新内閣の顔ぶれは老、壮、青のバランスに配慮したものとなりました。
自民党・岸田総裁:「強い思いで強い覚悟を持って、これからに臨んでいきたいと思っております」
岸田新総理は今月14日に衆議院を解散し、事前の想定より早い19日に公示、31日に投開票の日程で総選挙を行う意向を固めました。
テレビ朝日政治部(与党担当)・小池直子:「与党側からは『サプライズだ』。『選挙カーの準備が間に合うか』などの驚きと戸惑いの声が上がっています。元々、検討されていたのが10月26日公示・11月7日投開票。10月26日は秋篠宮家ご夫妻の長女・眞子さまの結婚が予定されている日。そのお祝いムードに水を差したくないというのがあります。また、政権発足後1カ月は、いわゆる『ご祝儀相場』と言われ、支持率が高く出る傾向にあります。そのうえで選挙をさらに早めることで、野党の準備が整う前に選挙を仕掛ける奇襲攻撃にもなります」
各政党へのあいさつ回りを行った岸田総理・・・。
岸田文雄新総理:「こちらも一生懸命、努力致します。引き続きご指導よろしくお願い致します」
しかしこの後、総理が発した一言が波紋を呼びます。
岸田文雄新総理:「どうぞくれぐれもよろしくお伝え下さい。どうもありがとうございました」
安住国対委員長:「なんて言ったのよ?」
福山幹事長:「『くれぐれもよろしくお伝え下さい』って言って出ていったの総理が・・・」
枝野代表:「あっ・・・国民の皆さんに?」
と、あいさつは和やかムードで終わりましたが、解散総選挙の日程について・・・。
立憲民主党・安住淳国対委員長:「『化けの皮がはがれないうちに選挙しよう』という。大体入閣をした大臣がどんな資質なのか。また、どういう問題があるのかということをきちっと基本的質疑をしないまま選挙というのは憲政史上、初めてのことですから・・・」
その他の野党は・・・。
日本共産党・志位和夫委員長:「政治の中身では安倍・菅直系政治にほかならないと指摘しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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