自民党の総裁選は29日に投開票が行われます。各陣営、最後の追い込みです。
河野行革担当大臣は28日の会見で、こう自信を見せました。
河野行革担当大臣:「ワクチン接種の実績を見て頂いて、やはり河野太郎しかいないとなるのではないかと思っています」
しかし、過半数を獲得した候補者がいなければ、上位2人の決選投票に移る仕組みがある総裁選。陣営幹部からはこんな本音が漏れます。
坂本一億総活躍担当大臣:「先行逃げ切りで、私が事務総長になった時は、1回目の投票で(過半数を)決めましょうとのことだったのですが、なかなかそこは厳しくて、党員投票についても、なかなか急激な伸びが見られない」
一方、岸田前政調会長は“手応え”を口にしました。
岸田前政調会長:「我々は、決して派手ではありませんが、着実に多くの国民の皆さんの支持も積み上げてきました。着実に数字も伸びてきたと、手応えを感じているところです」
実際に国会議員票では岸田氏が先行しています。27日は、党内第3派閥の竹下派が、事実上、岸田氏の支持を表明。最大派閥の細田派や、河野氏が所属する第2派閥の麻生派にも支持を広げています。
高市前総務大臣は、陣営の幹部とともに東京都内の神社を参拝し、必勝を祈願しました。参拝に先立って訪れたのは自民党本部、二階幹事長との面会です。
高市前総務大臣:「(二階氏から)『きょう一日まだありますから頑張りなさい』とお言葉を頂きました」
野田幹事長代行は、立候補に必要な推薦人20人から支持を伸ばせていません。議員会館の自室で情勢分析にあたったほか、陣営を集めて対策を協議しました。
野田幹事長代行:「誰が何を言おうと、1番を目指して、頑張り抜くことが私の仕事」
ANNの取材では、382票ある議員票のうち、岸田氏が130票に迫る勢いです。議員票と同じ382票ある党員票は、河野氏が優勢で票を最も多く獲得するとみられます。ただし、議員票と合わせても過半数を取るのは難しい状況です。そのため、党員票で優位に立つ河野氏と、議員票で優位に立つ岸田氏との決選投票になる可能性が高まっています。
その決選投票は、1度目の投票と異なり、派閥の力学が大きく作用するかもしれません。
二階幹事長:「(Q.決選投票になった場合、派閥として、まとまった対応をすべきという考えか?)対応したくない人は(派閥を)出て行ってもらうよりしょうがないね。ちょっと愚問じゃないかな、こういうプロの世界では」
野党からはこのような声が上がっています。
立憲民主党・福山幹事長:「菅総理をたった1年でお払い箱にした自民党の罪は極めて重い。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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