自民党総裁選について、20日も4人の候補者が公開討論会で論戦を繰り広げるなか、情勢に変化も出始めています。
白い作業服を身にまとい、都内の畜産農家に現れた河野太郎行政改革担当大臣臣。日本が誇る農畜産品をもっと世界にアピールできるよう後押ししたいと語っています。
ANNがこの週末に行った世論調査によりますと、「立候補4人のうち、誰が次の総裁になることが良いか」と聞いたところ、河野大臣が48%で最も多く、続いて岸田前政調会長18%、高市前総務大臣10%、野田幹事長代行が7%の順でした。
また、自民党支持層に限った調査でも、ほぼ変わらない結果となっています。
自民党「岸田派」・岸田前政調会長(64):「自民党自身が新陳代謝できる。多様な意見をくみ取れる。若手そして女性、多様な人材を登用できる。こういった自民党改革をしっかり訴えていなかなければいけない」
党の信頼回復を目指す岸田文雄前政調会長から18日、党改革について尋ねられた野田聖子幹事長代行は「将来的には派閥を解消していくことで、もっと改革が進むのではないか」とも語っていました。
また、ANN世論調査では安倍政権や菅政権の継承についても質問。「両政権の運営手法を続ける方がいいかどうか」聞いたところ、67%が変える必要があるとし、19%の続ける方が良いを大きく引き離しました。
アベノミクスを発展させた「サナエノミクス」なる経済政策を打ち出した高市早苗前総務大臣。もし、総裁となった場合、政権運営はどの様に進めるのでしょうか。
20日午後、自民党青年局、女性局主催のオンライン公開討論会に再び4人が出席。考えの違いが少しずつ見えてきました。例えば、有権者や党内から求められている世代交代。衆議院選挙での比例代表「73歳定年制」ルール厳守や若手や女性の登用などについて・・・。
自民党「麻生派」・河野行革担当大臣(58):「衆議院の比例代表『73歳定年制』。これは堅持していきたいと思っております。また、政権や党運営への中堅・若手の大胆な登用、これは私自身が主張してきたことでありますから、そこはしっかりとやって参りたいと思っています。小選挙区で、なかなか選挙を戦いにくい方々、障害を持っていらっしゃったり、あるいは難病を抱えていらっしゃったり、そういう方を比例で(名簿に)登載をするということは十分にやるべきだと思っています」
自民党「岸田派」・岸田前政調会長:「『比例代表73歳定年制』、これは堅持致します。『比例の名簿における多様な人材の登載』、これもしっかり進めて参ります。若手・女性の皆さんの登用のために『自民党の役員の任期を制限する』など、風通しの良い人事の体制をしっかり作っていきます。ぜひ、これらをしっかり進めていきたいと考えています」
自民党「無派閥」・高市前総務大臣(60):「対外的には目立たなくても、本当にコツコツと専門性を磨いて見事な政策を構築しておられる議員の方々に表舞台に出て頂ける、そういう環境づくり、人事を行っていきたいと思っております。『73歳定年制』のお話もございました。自民党の強みというのは、とっても若い世代からシニアの世代まで、幅広い年齢層が活躍していて、それぞれの年代に応じて直面する課題というものがあるんですね。やはり、国民政党として全世代の安心感を創出するという意味では、何歳にするかというのは慎重に考えなきゃいけないなと考えております」
自民党「無派閥」・野田幹事長代行(61):「定年制については、かねてから堅持していくという事で進めています、賛成です。比例につきましては若手の登用は当然であるんですけれども、女性にしても若手にしても自己肯定感を持ってもらいたいなと。あと、比例の名簿につきましては多様性で、まず打破しなければならないのは男女のバランスです。やはり今、自民党は9対1ですから、それを5対5に持っていくためには比例を大いに活用して、女性の候補、たくさん出て頂いて運営していく。リーダーはあるものではなく、育っていくもの。それをご理解下さい」
一方、立憲民主党の枝野代表は情報公開などをしっかりしない政治を批判し、新型コロナ対策などで必要な説明を国民に向けて行うと訴えています。
立憲民主党・枝野幸男代表:「隠し、ごまかし、説明しない政治を根っこから変えなければ、こうやって国民生活に、あなたの命に影響する。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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