東日本大震災に伴う福島第一原発の事故から10年、廃炉作業は今、溶け落ちた燃料「デブリ」の取り出しという難しい課題に直面しています。
1号機から3号機には溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」が900トン近く残っているとみられます。
2号機格納容器下部からロボットアームを使った取り出しが今年中に始まる予定でしたが、来年に先送りになりました。
東京電力は新型コロナで十分な準備ができなかったと説明しています。
取り出しにあたっては、国と東電は格納容器を水で満たして高い放射線量から作業員を守る計画でした。
しかし、格納容器に損傷があって水がためられないことが分かり、計画は見送られました。
原子力規制委員会・更田豊志委員長:「(高い放射線の)遮蔽(しゃへい)が極めて難しい。本当に遠隔ですべてがやれるのかどうか、これは大きな課題だろうと思いますし、遮蔽の問題をどう解決するかは非常に難しいと思います」
デブリの取り出しはスタートラインにすら立てていません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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