新型コロナの感染者と濃厚接触者が理不尽な扱いを受ける「コロナハラスメント」が問題になっています。交際相手と会わないように求められた人・・・、始末書を書かされた人・・・、ハラスメントを防ぐためには？
あるツイッターの書き込み。
「彼が陽性で私は濃厚接触者で陰性。会社から『彼と別れろとまでは言わないけど、コロナ無くなるまでは会わない方がいいんじゃない』と言われる。私はとても傷付いた。既婚者なら離婚しろと？」
この女性は、交際相手の濃厚接触者として２回ＰＣＲ検査を受けた結果、陰性でした。職場復帰の際に会社から陰性証明の提出を求められ、３回目の検査も受けざるを得なかったといいます。
濃厚接触者の女性
「また検査しに行くはめになり、もちろん検査代は自腹です。彼の分もほしいと言われました」
厚生労働省は職場に陰性証明を出す必要はないとしています。さらに、医療機関に陰性証明を請求することも控えるよう求めています。
これらの理不尽な要求は“コロナハラスメント”といわれ、社会問題となっています。今月に入って職場復帰した女性に話が聞けました。
山本恵里伽キャスター
「会社の方はどういう反応でした？」
“コロナハラスメント”を受けた女性
「初日に私のせいで会社全体が迷惑かかったといわれて（他の社員が）抗体検査を受けて、お金等が何万もかかってすごく迷惑をした。気が緩んでるから感染するんだということをいわれたんですね」
偶然、コピー機が不調になった時には。
“コロナハラスメント”を受けた女性
「コピー機がエラーになったときに私の方を見て、私が出てきたからコピー機が調子が悪くなったと。いっていることが小学生みたいな、大人がいうようなことではないでしょうと」
山本恵里伽キャスター
「いわれた時はどう思った？」
“コロナハラスメント”を受けた女性
「誰にいっていいかも分からず、心が折れそうになりましたね」
労働組合の連合のもとにも、多くの相談が寄せられています。
『週２回出勤する度に、ワクチン接種した人は手を挙げるように言われて困っている』
『娘が新型コロナにかかったため自宅待機を余儀なくされた。検査の結果は陰性であり、職場に出て行くとなぜか上司から始末書を書けと言われた』
最近では、政府や自治体が求める以上の行動制限を課す企業も多いといいます。子どもの受験に付き添うため、東京や大阪に行きたいと上司に相談すると・・・
『合格したら引っ越しの手伝いで東京や大阪に家族で行くことになるから、受験先自体を変えてもらいたい』
連合はコロナハラスメントを防ぐために、事前に社内の基準を明確にする必要があると指摘。
職場環境の相談を受ける連合の担当者
「１人の問題ではないと。職場全体の問題なので、職場の皆さんが納得するルール作りをまず会社側と話しましょうと、アドバイスしている」
また連合では、窓口を設けて相談も受け付けています。（15日23:22）
#新型コロナウイルス #コロナハラスメント #news23
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