“完結篇”と銘打ったのにも関わらず「仁義なき戦いシリーズ」の更なる続行を命じた。
前シリーズのコンビ、監督:深作欣二、主演:菅原文太で、新たにフィクション仕立ての実録タッチ新シリーズが企画され、素材は昭和34年頃、広島県呉市で起きた暴力団の内ゲバ事件。舞台は1950年(昭和25年)秋、呉の山守組組員三好万亀夫は浅田組々長を拳銃で撃ち、殺人未遂で8年間刑務所へ収監。1959年(昭和34年)11月に三好は仮出所するが、その後の山守組の内紛劇を描く。仁義なき戦い第1作目とほぼ同じ題材だが、これまでの集団抗争劇とは体裁を変え、登場人物の性格描写に主眼を置いた演出が為されていること、クライマックスである「青木襲撃事件」を関側からの視点で描く等の違いがある。深作は映画製作中に「人間の弱さ、醜さ、おかしさを徹底して追及してみたい」などと話した。
1966年(昭和41年)の『網走番外地 北海篇』から、この前年の『ゴルゴ13』まで東映の正月興行第一弾は、9年連続で高倉健が務めてきたが、初めて菅原文太=深作欣二コンビが第一弾を務めた。
萩原健一や渡哲也出演の報道も出たが、実現しなかった。
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