自民党総裁選をめぐり、高市前総務大臣が8日、正式に立候補を表明しました。安倍前総理の経済政策“アベノミクス”を継承した“サナエノミクス”で、「経済を立て直し、成長軌道に乗せていく」と強調しました。一方で、靖国神社の参拝や、国防についても持論を述べました。
高市前総務大臣:「私が靖国神社にお参りするのは、一人の日本人として信教の自由に基づいて参拝を続けているので、それを批判されている現状があったとしたら残念」
「新たな戦争の対応が、これから出てくると思う。迅速に敵基地を無力化するということを早くできた国が自分の国を守れる」
一方、派閥出身の河野行政改革担当大臣を支持するのか揺れる麻生派。麻生副総理は、4時間にわたり、所属議員からのヒアリングを行いました。
武見議員:「我々のグループの仲間としては、腹を割ってきちんと話して、それをお互いに調整しながら、最終的には会長の判断をしっかりと受け止めようと」
若手からは「河野氏支持でまとめて欲しい」という声が上がっています。しかし、ベテランには“岸田氏支持”の動きもあり、「結局は自主投票なる」との見方も出てきています。
その河野氏が8日、出馬の意向を伝えたのが安倍前総理です。河野氏は“脱原発”や“女系天皇容認”など、安倍氏と異なる考えを発信していたことについて説明。その後、発言のトーンを変えました。
河野行政改革担当大臣:「いろんな方にお目にかかっている。会話の中身は差し控える。(Q.脱原発は大臣として現実的でないと)いずれ原子力もなくなっていくと思う。ただ、『明日、来年やめろ』と言うつもりはない」
経済政策の発表会見に臨んだ岸田前政調会長は、冒頭で、こう宣言しました。
岸田前政調会長:「一言で言うなら、小泉改革以降の新自由主義的政策を転換する」
成長優先による“格差”を解消するとした岸田氏は、派閥出身の創設者である池田元総理が掲げた“所得倍増計画”を打ち出しました。
岸田前政調会長:「中間層の拡大に向けて分配機能を強化して、所得を引き上げる『令和版所得倍増』を目指す」
総裁選後に控える衆議院選挙に向けて、野党にも大きな動きがありました。立憲民主党など野党4党は、市民グループと、衆院選の共通政策に合意しました。消費税の減税や、原発のない脱炭素社会の追求などの6項目です。今後は、選挙区での候補者一本化を進める予定です。ただ、国民民主党は、共通政策は現実的ではないなどとして参加していません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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