自民党の総裁選挙を巡り、石破元幹事長が河野行政改革担当大臣を支援する方向で検討していることが分かりました。石破元幹事長自身は立候補を見送る方向で調整しています。
6日午後に入ってきた石破元幹事長が「立候補見送りで調整」というニュース。石破元幹事長の周辺によりますと、「石破氏が出馬するよりも河野大臣を支援する方が自民党の改革につながる」などの意見が派閥内から複数出ていて、今回の総裁選は「河野氏を支援する方向」で検討を進めているということです。
総裁選出馬の意向を固めている河野大臣。午後、所属する派閥のトップ・麻生大臣のいる財務省を訪れて30分ほどの会談を行いました。
河野太郎行革担当大臣:「(Q.麻生さんとはどういうことを話されたんでしょうか?)・・・」「(Q.総裁選を巡っては意見を交わされたのでしょうか?)・・・」
すでに出馬を表明している岸田前政調会長のほか、複数の議員が出馬の動きを見せる自民党総裁選。各派閥による意思統一も難航するなど、混戦模様となっています。
そんななか、安倍前総理が高市早苗前総務大臣を支援する考えを周辺に示しました。岸田前政調会長とは関係が深かったはずの安倍前総理が一体なぜ。
政治部・小池直子記者:「安倍さんが高市さんを推す背景には菅内閣のこの一年間で自民党を支持していた3割の固い保守層が離れてしまっていると」
高市早苗前総務大臣:「いや、再出馬を完全に断られましたので。『そんなんだったら私が出たるわ』と・・・」
当初は安倍前総理に再出馬を求めていたという高市前総務大臣。「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に所属し、「保守団結の会」では顧問を務めるなど、安倍前総理とは政治信条が近いと言われています。
最大派閥「細田派」で強い影響力を持つ安倍前総理。高市氏の支援表明はどこまで影響があるのでしょうか。
政治部・小池直子記者:「きょう、参議院の細田派が午前中に会合を開いていました。そこで『高市氏への支持を表明する』という話もあったんですが、結局、結論を出すことができませんでした。安倍さんが動くからといって、議員票が大きく動くかというと、そういった雰囲気はない」
「選挙の顔を選びたい」若手議員と「選挙後の権力闘争」を見据えたベテラン議員。混沌とする総裁選の鍵を握るのは・・・。
政治部・小池直子記者:「実際、総裁選の鍵を握るのは安倍前総理、麻生副総理、そして二階幹事長。安倍さんが『高市さんを支援』、麻生さんは派閥の情勢を見据えて『岸田さん』、二階さんは河野氏を支援する可能性があり、構図はガラッと変わります」
そのキーマンの二階幹事長に早速、動きがあり、午後に官邸を訪れました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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