新型コロナウイルスのワクチン接種が進んだ後の日常生活がどうなるのか、政府内で検討が始まりました。県をまたぐ移動や「条件付き」で飲食店の酒類提供を認めるなど、私たちの暮らしが大きく変わるかもしれません。
長引く自粛。“出口”は見えてきたのでしょうか。
“新型コロナ”担当・西村経済再生担当大臣:「ワクチン接種が進んだのちの、経済社会活動の制限の緩和の在り方について議論して頂ければ」
3日午後に専門家らによる分科会が行われ、行動制限の緩和などについて話し合われました。
“新型コロナ”担当・西村経済再生担当大臣:「現下の緊急事態宣言のもとで緩和を行うことではないと理解している」
来週にも出される政府の「ロードマップ」の原案では10月から11月にかけてワクチン接種が進むことを前提に、緊急事態宣言下でも一定の条件を満たせば飲食店での酒の提供を認めるとしています。
その他にもワクチン接種済みの人は外出や県境をまたぐ移動自粛要請の対象外とします。
田村厚生労働大臣:「ワクチン接種が進んだ時の姿というものを出す、これも非常に重要だと思います」
先日インスタグラムを開設した尾身会長は、こう釘を刺します。
政府分科会・尾身茂会長:「議論を色々したが、固まってはない。ワクチンだけで自由になることはあり得ない」
日常は戻るのでしょうか。世代やワクチンを接種したかで賛否は分かれています。
ワクチン2回接種・30代:「賛成かな。今まで結構、自粛してたというのもあるし少しは緩和して大体、ワクチンも普及率、上がってますし」
ワクチン2回接種・70代:「そんなに馬鹿飲みしたりしなければいいと思うんですけど、あまり大勢じゃなくね」
ワクチン未接種・20代:「(緩和したら)また増えちゃうんじゃないですか、コロナが」
ワクチン未接種・70代:「12月、来年の1月2月ごろには、また、たぶん今少しは収まっててもまた増えてくると思うんだよ。今緩和しても、どうのこうの言うけども」
知事らは緩和の動きをどう受け止めているのでしょうか。
大阪府・吉村知事:「全員にワクチンが行き届いた時にどうするのかという議論を今のうちにしておくというのはありだと思いますが、ただ、今の段階で何かそうするべきではないと僕は思っています」
北海道・鈴木知事:「これは色々、賛否あると思っていますけど、ワクチン接種これが進んでいったなかで、どういった形で社会経済活動の段階的な緩和を図ることが可能なのか否かということは、しっかり国民と議論しながらしっかり決めていく必要があると」
出口が模索されるなか、新たな脅威も芽生えています。
コロンビア在住・松尾彩香さん:「コロンビアが行った研究によると、ひどかった時期で52.7%ミュー株だったと最近報道された」
空港検疫で見つかった「ミュー株」。猛威を振るったコロンビアに住む日本人に話を聞くことができました。
コロンビア在住・松尾彩香さん:「3万人を超える日が続いた。30代が一番多かった」
コロンビアでは今年6月、感染者が急増。その半数がミュー株だったとされています。30代と若い世代の感染も多く、未成年でICU(集中治療室)に入ったケースもあったそうです。
ただ、現在はピークアウトし、一日2000人程度まで下がってきています。なぜ減少したのでしょうか。
コロンビア在住・松尾彩香さん:「外出規制が取っ払われたのは6月半ば。それまでは週末外出禁止、夜間外出禁止とか、『外に必要なとき以外は買い物にも出ないでください』と」
ワクチン接種が進んだことと、厳しいロックダウンで一足早く、日常を取り戻していました。
コロンビア在住・松尾彩香さん:「コロンビアは経済回復を優先させることに決めたので、街の様子はポストコロナです完全に。マスクはしているが、イベントもサッカー観戦も普通に行われている。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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