湘南にオープンしたある「キッチンカー」が話題となっています。不定期でしかオープンできないそのワケとは。

 神奈川県茅ケ崎市にある「もったいない食堂」。不定期でオープンする、知る人ぞ知るキッチンカーです。メニューも決まっていません。この日は、雑穀米の上に、旬の夏野菜を使ったお惣菜を6種類、盛り付けた「野菜丼」です。

 限定30食のお弁当には「もったいない野菜」が使われています。お店がオープンする3日前。スタッフが訪ねたのは、地元の野菜生産農家。

 イマハ菜園・今林久則さん:「キュウリも、すごく元気が良かったんですけど、台風でこの辺ぐらいまで塩害が来るんですよ。(潮)風で舞い上がってキュウリが元気がなくなっています」

 「もったいない食堂」が仕入れているのは、色や形が悪いなどの理由で廃棄されてしまう「規格外野菜」。コロナ禍で飲食店との取引がなくなり、余ってしまった野菜も買い取っています。

 農作業を手伝う代わりに、野菜を譲ってもらえることも。

 イマハ菜園・今林久則さん:「やはり私たちの想いというのは、消費者の口に入って、健康を維持して頂く。食べた野菜がおいしいと言って頂ければ、非常に良いかなと思っています」

 「もったいない食堂」がオープンするのは、こうした野菜が手に入った週末だけ。「マイ容器」を持ってくると、50円引きになります。ちなみに、お店で使っている容器は自然に還る素材。

 来店客:「もったいない食堂を選択するということが、すごく環境のためになるんじゃないかなと」

 実は「もったいない食堂」を運営しているのは、古くなったものや捨てられてしまうものを、新たな商品に作り替えて販売している会社。

 こちらは、ヨットの帆をリメイクしたバッグです。

 アップサイクルジャパン・西村正行CEO(最高経営責任者):「(帆は)ちょっと傷が付いたり、小さな穴が開くと、もう処分なんです」

 「もったいない」を減らす、きっかけ作りとして生まれた「もったいない食堂」。

 アップサイクルジャパン・西村正行CEO:「ただ、もったいないという、その思いでやっています。全国で、もったいない食材で料理を作る。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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