名作ドラマ「北の国から」(フジテレビ)や、東宝映画「若大将」シリーズの青大将役など、数多くの作品で存在感を示した個性派俳優の田中邦衛(たなか・くにえ)さんが先月24日午前11時24分、老衰のため死去した。88歳。岐阜県出身。
10年公開の映画「最後の忠臣蔵」がラストの作品となり、最後に公の場に姿を見せたのは12年8月6日。東京都港区の青山葬儀所で営まれた、代表作「北の国から」など多くの作品で共演した盟友の故地井武男さんのお別れの会だった。
発起人の一人として参列した田中さんは「北の国から」で息子を演じた吉岡秀隆(50)のサポートを受けて祭壇の前に立ち「おいらまだ信じられない」「会いたいよ!地井兄(にい)、会いたいよ!」と遺影に語り掛けて涙を誘った。
地元の岐阜県で臨時教員を務めたのち、1958年に俳優座に。のちフリーとなった。61年に加山雄三(83)主演の映画「大学の若大将」での“青大将”が好評でシリーズのレギュラー入り。73年に始まる「仁義なき戦い」シリーズでは、ずる賢いヤクザを怪演。アクの強い風貌と、どこか憎めないコミカルなキャラクターで愛された。
最大の当たり役は、81年にスタートした「北の国から」の父親・黒板五郎。倉本聰氏(86)の脚本、杉田成道氏(77)の演出で、02年まで続く国民的作品となった。
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