東京メトロの駅で男性が硫酸をかけられ、重傷を負った事件で、男性は「大学で容疑者にため口を使い、トラブルになった」などと話していることが分かりました。
■容疑者 身柄確保の以降“黙秘”
東京・港区の赤坂見附駅付近に設置された、防犯カメラの映像です。駅の方に向かって歩く2人の男性のうち、1人が硫酸を掛けられ、重傷を負わされた男性とみられます。
少し間を空けて男性を尾行するように現れた黒づくめの男が、硫酸を掛けたとされる花森弘卓容疑者(25)です。
ここは、被害者の男性の勤務先周辺で、時間は事件発生のわずか15分ほど前です。花森容疑者はこの直後、犯行に及んだとみられています。
28日、逃走先の沖縄県で逮捕された花森容疑者は、都内の地下鉄の駅で、同じ大学に通っていた22歳の男性に硫酸を掛け、重傷を負わせた疑いが持たれています。
花森容疑者は、身柄を確保されて以降、黙秘を続けているといいます。
■身柄確保の際・・・“偽名”を名乗る
沖縄の同じ大学の同じサークルに所属していた2人の間で起きた今回の事件。捜査関係者によりますと、硫酸を掛けられた男性は大学時代に、花森容疑者との間に“タメ口”を巡るトラブルがあったと話していることが、新たに分かりました。
数人で一緒にいるとき、男性が、年上の花森容疑者にため口を使ったところ、「年齢が上なのにため口はおかしい」と怒られたといいます。これが、犯行の直接的な動機になっているかについては分かっていません。
沖縄県内で身柄を確保された際、捜査員の問い掛けに対し、花森容疑者は、「スナガワです」と偽名を名乗っていました。
この時、花森容疑者は50万円ほどの現金を所持していたといいます。
警視庁は、花森容疑者が十分な資金を準備して、逃走を続けるつもりだったとみています。
■事件当日・・・近所の人「なんで東京に」
事件があったのは、24日の夜です。東京都内で犯行に及んだ花森容疑者は、翌日の25日に沖縄県内の友人の家に押し掛け、3泊していました。
花森容疑者を泊めた友人は「花森容疑者が突然来て、泊めてほしいと言われた。事件のことは知らなかった」と話します。
花森容疑者は、静岡県で育ちました。現在も、自宅は静岡にあります。近所の人は事件当日、花森容疑者の姿を目撃していました。
近所の人:「(花森容疑者が)お掃除をしていた。片付けていた、色々なものを。なんであの子が東京に行ってたのか、ちょっと信じられない」
■同級生「近寄りがたい」「勉強できた」
中学と高校の同級生は、花森容疑者の人柄をこう話します。
中学時代の同級生:「陰気でボソボソしゃべるような、ちょっと近寄りがたい感じ」
高校時代の同級生:「花森君が1年留年していて、1個上の年齢です。頭の良いクラスだったのかな。勉強ができるクラスみたいなのがあって、そこでした。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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