東京では27日に4227人の新型コロナウイルス陽性者が判明しました。首都圏では中等症用のベッドを重症者用に切り替える医療機関も出ています。
生徒たちが登校してきました。ただ、来る生徒は女子ばかりです。
女子校だからというわけではありません。27日から男女別の分散登校が始まったのです。
中学生:「女子だけで登校できるのは、すごくうれしいんですけど、男子がいないと少し大変なところもあるので、早く収まってほしいです」「友達と会えないってのもあるけれど、コロナの対策をするにはかからないのが大事だし、そういうのもしょうがないかなと思います」
岐阜県など8つの道と県では27日が「緊急事態宣言」の初日です。
滋賀県では去年、全国に出されて以来、2度目の緊急事態宣言です。
27日から緊急事態宣言の愛知県では午後5時現在、最多となる2347人の感染が確認されました。
東京で新たに確認された感染者は4227人です。ただ、検査が追い付かずに把握できていない感染者が数多くいる可能性も指摘されています。
また、全国の重症者の数は27日午前0時時点で2000人。15日連続で過去最多を更新しました。
自治医科大付属さいたま医療センター・讃井將満副センター長:「毎日、2人から4人くらいどんどん入院してくる状況で、そのほとんどが人工呼吸器が必要な患者」
デルタ株で急増する重症者に対応するため、自治医科大付属さいたま医療センターでは中等症用の病床10床のうち6床を重症者用に切り替えました。
自治医科大付属さいたま医療センター・讃井將満副センター長:「(一般の)病床数をもうすでに減らしている状況でコロナの病床はこれ以上、増やせないという判断で中等症(病床)は減らしました」
ただ、デルタ株にもワクチンは効果を発揮していると言います。
自治医科大付属さいたま医療センター・讃井將満副センター長:「(県のデータでは)60歳未満で、ワクチンを2回接種した方で重症になったり亡くなられた方はゼロです」
2人の産科の看護師が吸引機の設定をしているここは千葉大学医学部付属病院で、27日から運用が始まった妊産婦のコロナ専用病床です。
これまでの妊婦専用のICU(集中治療室)6床のうち、3床を妊産婦のコロナ専用病床としました。
きっかけは今月17日に千葉県で起きた事故だといいます。
新型コロナウイルスに感染した妊娠8カ月、30代の妊婦が一人暮らしの自宅で療養中に症状が悪化。入院できる病院が見つからない状況が続くなか、自宅で出産した赤ちゃんが亡くなりました。
千葉大学医学部付属病院周産期母性科・生水真紀夫科長:「とても悲しい出来事だと思いました。そして、これを繰り返すことがないように、千葉大学病院として、どんなことができるかを考えておりました」
感染対策の管理がしっかりできていることや母子ともに入院できる病床が同時に必要など難しい点が多い“コロナ感染した妊産婦への医療”。
近隣の病院との連携が重要で、千葉大学病院では主に重症になった妊産婦と分娩(ぶんべん)を担当していく考えです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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