自宅療養者が増えるなか、清掃員たちを危険にさらす「飛び出しマスク」が問題となっています。

 ウイルスと日々、対峙しているのは医療従事者だけではありません。コロナ清掃の現場では感染拡大に伴い、ある変化が起きていました。

 除菌や清掃を請け負う「ペガサス」の責任者:「非常に多くなっているのが個人レベルですよね」

 この日、作業にあたっていたのは50代の女性が1人で暮らす個人宅です。新型コロナウイルスに感染した女性はホテル療養を終え、自宅に帰るタイミングで清掃を依頼したそうです。

 除菌や清掃を請け負う「ペガサス」の責任者:「本当に“安心の安心”を考えていますよね」

 除菌や清掃を請け負う「ペガサス」では一日20から30件ある依頼のほとんどがコロナ関連で、そのうち個人の依頼は一日5件ほどにまで増えているそうです。

 常に感染リスクと隣り合わせの清掃員たち。

 除菌や清掃を請け負う「ペガサス」の責任者:「当然やらなければならないだろうし、使命というか・・・」

 暮らしに欠かせないこの場所でも・・・。自宅療養者が増えたことで、ごみ収集にも影響が出ています。

 収集車の中をよく見てみると、複数のマスクが。マスクが飛び出す、“飛び出しマスク”です。

 さらに収集前も・・・。袋からマスクがむき出しになって出ています。袋に何も入っていない状態で、そのままマスクが出ています。

 都内の自宅療養者は2万5000人を超え、ごみ収集の現場は日に日に緊張感が増していました。

 清掃員:「自宅療養をしている方たちがどこに住まわれているのか私たちは分かりませんので、常に不安を感じているというところですかね」

 作業員はごみ袋を収集車に押し込む際、こんな注意を払っています。

 清掃員:「ビニールが破けない程度で機械を回す」

 同じ23区内の台東区では清掃事務所の職員18人が感染。今月末まで不燃ごみの収集を休止するという事態となっています。

 練馬清掃事務所・近野建一所長:「我々も状況によっては、そういうこと(収集休止)があり得ると」

 清掃員たちは日々、区民からの感謝の手紙に励まされながら、事業継続のために最善を尽くしています。そんな彼らのためにできること。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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