症状の重い在宅患者が増加したことで、濃縮した酸素を作る装置に注文が殺到しています。ただ、現場では生産が追い付かない事態となっているということです。
約16万1000人。24日までの1週間で確認された全国の新規感染者です。
感染の爆発的拡大に伴い、在宅患者も急増しています。
政府の分科会・尾身茂会長:「去年からほぼ2倍くらいベッド数は増えているわけですけど、感染拡大のスピードが極めて速くて、自宅待機のなかで亡くなる方も出てきている」
在宅のまま肺炎が進行し、酸素がうまく取り込めなくなる患者も後を絶ちません。
日本医師会・中川俊男会長:「自宅療養よりも宿泊療養の方が医療資源の有効活用、重篤化の早期察知などが効率的であると申し上げてきました。感染拡大地域では酸素ステーション、入院待機ステーションの整備も急務」
東京都が23日から渋谷区で運用を始めた酸素ステーションには、これまでに20人余りが搬送されています。
一方、都では在宅患者用の酸素濃縮器を約500台確保していますが、依頼が殺到し、残りは10分の1以下にまで減っています。より多く確保することはできないのでしょうか。メーカーを尋ねました。
フクダ電子・神田豊晴生産本部長:「コロナの需要増に対応すべく今年のゴールデンウィークに増設した検査ラインになります」
第4波に見舞われたころから重要が増し、生産体制を1.5倍に増強したといいます。ところが・・・。
フクダ電子・神田豊晴生産本部長:「結局、ゴールデンウィーク以降、半導体が入手難になって、1回も増設したラインが動いていない状態」
その原因は世界的な半導体不足。酸素濃度や酸素量を測定する基盤を作ることができないのです。
現在は増強どころか、通常の半分程度しか生産できていないといいます。半導体不足は来年まで続くと見られていますが・・・。
フクダ電子・神田豊晴生産本部長:「周りから多数ご協力を頂いているおかげで、先々少し見通しが立ってきた。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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