自衛隊の輸送機がアフガニスタンに向けて間もなく飛び立ちます。タリバンが実権を掌握して混乱が続く現地には国際機関などで働く数十人の日本人が残されています。

 「国外脱出を希望する人」でごった返すカブールの空港。

 落ち着いた様子ですが、周辺では思わぬ惨事が・・・。

 ロイター通信によりますと、カブール空港の外では21日、2歳の女の子が踏み付けられて死亡しました。

 アメリカ企業の通訳の娘で、空港に入るため押し合いになったといいます。他にも少なくとも6人が亡くなったといいます。

 こうした状況を監視しているのか、コンテナの上には武器を手にしたタリバンの戦闘兵が・・・。

 空港に来た人:「タリバンはライフルやあらゆるもので人々を蹴散らかしています」

 空港に入るには審査が必要です。アメリカに協力をした人などとされますが、資格がないのか、この男性は空港内のアメリカ軍兵士に赤ちゃんを手渡しました。「治療」が必要だといいます。

 一方、資格があってもすんなり出国とはいきません。

 ドイツの事務所で働いていた女性:「空港(外)で二晩過ごしました。もうここでは生活はできません。タリバンが怖くて声を上げられないのです」

 日本政府もこうした状況に対応。

 加藤官房長官:「迅速かつ安全な退避のため、調整が整い次第、輸送活動を開始することといたします」

 23日夕方、埼玉県の入間基地から自衛隊の輸送機を派遣します。ただ、不安も・・・。

 AFP通信によりますと、かつての政府高官は20日、レジスタンス軍が北部バグラーン州の3つの地域を奪還したと発表。

 また、反タリバン組織のリーダーは「タリバンが対話を拒否すれば、戦争から逃れられない」と語りました。

 今後、激しい戦闘に発展する恐れもあります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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