東京都で22日、新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は、4392人と先週日曜日より97人増え、6日連続で4000人を超えました。重症者は271人、8人の死亡も確認されています。このほか、これまでに発表されている感染者数は千葉で1246人、また三重と奈良で過去最多となっています。重症者は午前0時時点で1891人と前の日より3人増え、10日連続で過去最多を更新しました。自宅療養者も増加の一途をたどっていて、東京だけでも、21日時点で入院患者3964人に対し、自宅療養と入院等調整中は合わせて3万9592人と4万人に迫ります。都は自宅療養中に体調が悪化し、酸素投与が必要となった人を受け入れる「酸素ステーション」を23日から運用を始めます。ボンベに酸素を注入する工場では、急ピッチで作業が行われ配送に追われていました。
対応に追われている業者がありました。都内にある消防署です。業者が運んでいたのは「酸素ボンベ」です。休む間もなく訪れたのは病院です。ここでも酸素を配達しました。
今、“医療用酸素”の需要は急増していました。
タンクローリーの運転手:「月水金の3回と、きょう土曜が追加になったみたいで」
埼玉県にある医療用酸素を製造・販売する工場。病院や消防署など、約460カ所に酸素を配達しています。
酸素ボンベを配達する運転手:「これ、救急車の中に入って吸わせるやつだから、すぐなくなる。これの本数が多い」
1カ月に、こうしたボンベ約2万本を製造する「千代田メディカルガスセンター」。以前は、一日おきに配達していましたが、4カ月前から需要が急増していました。
酸素ボンベを配達する運転手:「(配達)一日おきじゃ間に合わないから、結局、毎日になった。5割は間違いなく増えている。使用量は」
現在、都内や埼玉の消防署や病院と契約していますが、取材中“医療崩壊”の現場が垣間見えました。
工場にやってきたのは消防署のスタッフです。配達では間に合わないため、直接、工場にやってきて酸素を補充しに来ていました。
千代田メディカルガスセンター・板井成美専務取締役:「救急車は契約していないところから来ている。病院の受け入れに1時間以内で行けないので、5時間、6時間(車内で)待つので、その間に患者に吸わせるので、使用量がアップしているのだろう」
重症者の増加も追い打ちをかけます。
千代田メディカルガスセンター・板井成美専務取締役:「重篤になればなるほど、1分間あたりの使用量が増加するので、増えている」
今後、増えた場合、原料の酸素については問題ないとしていますが、懸念もあります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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