プロ野球ニュース 【甲子園】大阪桐蔭、28年ぶり降雨コールド突破…西谷監督「最後までやって勝ちたいのが本音」
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◆第103回全国高校野球選手権大会第5日 ▽1回戦 大阪桐蔭7―4東海大菅生=8回表1死降雨コールドゲーム=(17日・甲子園)
雨中の熱戦となった大阪桐蔭と東海大菅生(西東京)の東西横綱対決は、大阪桐蔭が28年ぶりとなる降雨コールド勝ちを収めた。序盤の3本塁打などで常にリードを保ち、終盤に追い上げた東海大菅生が3点を追う8回、1死一、二塁としたところで中断となり、そのまま試合終了となった。第2試合以降の3試合は18日に順延。決勝はさらに1日延び、当初予定より3日遅れの28日となった。
勝利の瞬間をベンチで迎えた大阪桐蔭ナインに笑顔はなかった。28年ぶりの降雨コールド決着。校歌も流れなかった。2018年の春夏制覇以来3年ぶり白星の西谷浩一監督(51)は「最後は野球にならなかった。最後までやって勝ちたいのが本音だったが、仕方ない状況」と、相手の無念さを思いやった。
周到な準備で泥試合を制し、夏初戦の連勝を9に伸ばした。初回2死二塁で花田旭がバックスクリーンに先制2ラン、3回には藤原夏暉と前田健伸もソロ本塁打を放った。同校の1試合3発以上は春夏通算7度目。いずれもスライダーを捉えた。雨天順延を有効活用し、コーチとデータ班が東海大菅生を徹底分析。背番号11の桜井海理の先発も想定し「カウントを取りにくるスライダーを狙うのも1つ」と意思統一した。
普段から雨の中でも練習し、練習試合も少々の雨なら継続する。今春の府大会決勝は、雨で1時間53分の中断を挟みながら、近大付に16―0で大勝した。試合中も指揮官が「雨を嫌がった方が負け。泥んこになってやろう! 雨は自分たちのペース」と暗示にかけた。
最速150キロ左腕の松浦慶斗は7回4失点の粘投。7回は3長打と2四球で1点差に迫られ、なおも2死二、三塁。このピンチで小池祐吏を直球で空振り三振に仕留めた。「粘って粘って絶対勝つという気持ちで投げた」。今春センバツは智弁学園(奈良)に1回戦敗退。初回に4失点して4回で降板した借りを返した。
球審が降雨コールドゲームを宣告する前に、池田陵真ら両主将は本塁付近に集められた。「相手の気持ちも考えた上で戦っていきたい」と池田。2回戦では必ず、胸を張って校歌を口ずさむ。(伊井 亮一)

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