今後も九州や広島を中心として、災害級の雨が降る恐れがあります。気象庁は再び「大雨特別警報」を出す可能性があるとして、警戒を呼び掛けています。
■未明から激しい雨「早めの避難を」
17日午前6時半ごろに撮影された、佐賀県唐津市内の映像です。
朝、目を覚ますと、突然の大雨。撮影した住民によりますと、付近では、土砂崩れなどにより、通行止めになっている場所もあるといいます。
17日未明から鹿児島市内では、断続的に激しい雨が降り続き、市の中心部にある商店街の屋根からは、滝のように雨水が落ちています。
気象庁の会見:「わずかな雨でも災害級。災害が起こる可能性がある。早め早めの避難をお願いしたい」
記録的な大雨が各地で相次ぐなか、土砂災害や河川が氾濫する危険性は高まっていて、厳重な警戒を呼び掛けています。
■住宅浸水 続く雨で復旧進まず・・・
道路から勢いよく吹き出す水。16日の鹿児島市内の映像です。
降り続く雨に排水が追い付かず、水があふれたのです。道路は至る所で冠水。行き場を失います。
16日の時点で雨の量は、九州では、多い所で平年の8月一カ月分の4倍以上を観測しました。
気象庁・竹村正弘天気相談所長:「今後も災害級の雨となる可能性があります。九州付近、それから中国地方の広島県。こういった所では、場合によっては特別警報が発表される可能性があります」
河川の氾濫で、町のほとんどが浸水した佐賀県大町町。
16日、水は引き、多くの住民が自宅に戻ると、家の中に残る大雨の爪痕。台所に行くと、冷蔵庫が横たわり、隣の居間も物が流され、散乱していました。
自宅が浸水した川崎晃正さん:「もう、風呂とか泥だらけ」「(Q.洗濯機は横向きにされていたわけではない?)じゃない、じゃない、じゃない。(水に)浮いて」「ベッドもきれいになっとったんやけど、水圧で曲がっとるし」
男性の胸の辺りまで浸水していたといいます。
自宅が浸水した川崎晃正さん:「今から片付けるんやけど、どこから片付けるのか状態」
しかし、断続的に雨が降り続き、作業の行く手を阻みます。
多くの住宅で、床上・床下浸水の被害が出た福岡県久留米市でも・・・。
自宅が浸水した住民:「全部水浸しです。全部アウトです、電化製品」「え~っていう感じ。頭真っ白。これ以上、降らんでって感じですよね」
■住民“声掛け合い”人的被害防ぐ
各地で甚大な被害が相次いだ広島県。
住民が土砂の撤去作業に追われるその横には、傾いた家がありました。玄関の扉はひしゃげ、土台はえぐられたように隙間ができています。
近くの舗装されていた道路は、アスファルトが剥がれ落ち、水道管がむき出しになっていました。雨が降っていないにもかかわらず、側溝から泥水があふれ出しています。
広島市内では、少なくとも3カ所で土砂崩れが発生しました。
住民:「おじさん、大丈夫かね」
住民:「わしは大丈夫、逃げた。助けてもらった、消防署に」
車は流され、1階部分が土砂で覆われた家もありました。
多くの住宅が被害を受けましたが、住民同士、お互い声を掛け合い、事前に避難したこともあり、この地区では人的被害はなかったといいます。
避難した人:「早め早めで動いた方がいい。何もなかったら『何もなかったね』で済むけど、もし万が一があったらいけない。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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