先週から続く大雨の影響で、各地で冠水や土砂災害が確認されています。長崎県雲仙市では、 雨で崩れた崖が住宅を押し流しました。土砂に押し流された家にいた59歳の女性が亡くなり、その夫と(67)と、長女(32)の安否が、いまもわかっていません。山の木々に囲まれていた一家の住宅。裏山で起きたがけ崩れは、縦横ともに約160メートルにも及び、家を飲み込みました。16日は雨が降りしきるなか、自衛隊や消防による親子2人の捜索が行われ、災害救助犬も加わりました。長女のものとみられる軽自動車が見つかり、17日は、その周辺を中心に捜索が行われます。

佐賀県武雄市では、六角川が氾濫しました。川沿いでは、6つの市と町で浸水。広範囲に浸水した武雄市では、約1800世帯が被害にあいました。

西日本各地を襲った豪雨。先週11日の降り始めから、16日午後7時までに佐賀県嬉野市では1075ミリ。長崎県雲仙市でも1000ミリを超える雨を記録しました。この6日間で、平年の8月の3倍を超える雨が降ったことになります。

長野県では先週からの雨量が最大で600ミリを超えました。岡谷市では、土石流がお盆を一緒に過ごしていた家族を襲いました。当時、家には家族8人がいて、母親(41)と2人の息子(12)、(7)が亡くなりました。近所の人によれば、毎年、祖父母や親せきと、この家でお盆を過ごしていたといいます。現場を上空から見ると、住宅の後ろには高速道路が通っていて、さらに、その奥の山の中腹辺りが崩れていました。土石流は、高速の下を通る幅2メートルほどの道路を抜けて、住宅を襲ったとみられます。

広島県内でも、捜索が続いていました。安芸高田市で70代の男性が行方不明に、東広島市でも80代の男性が行方不明のままです。一時、緊急安全確保が発令された北広島町では、住民が土砂の撤去作業に追われていました。
住民(80代):「何からどうしたらいいか。手の付けようがない」

雨は、一度は止んだものの、広島は、再び豪雨の恐れがあります。前線が停滞する西日本には、発達した雨雲が今も流れ込んでいます。気象庁は、九州や広島を中心に「今後も災害級の雨となる可能性がある」と警告しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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