自ら描いた絵を売って、ひとり親世帯を支援する「人情じいじ」。この夏、新たな取り組みを始めました。

 水戸市内にある保育園。子どもたちが、思い思いに絵を描いていました。一緒に絵を描いているのは、水戸市でスナックを営む、忠文夫さん(63)。

 わかな保育園・大橋久絵園長:「ぜひ、子どもたちと絵を一緒に描いて頂けないかとお願いをしたところ、快く『いいよ』と言ってくれた」

 実は忠さんは、コロナ禍に“ある活動”を始め、注目されています。

 自ら描いた絵を売って資金を調達。コロナ禍に苦しむ「ひとり親世帯」を支援する活動を続けているのです。

 その支援方法は、実にユニーク。子どもたちの「絵」と、「お米」を交換するのです。

 優しさあふれる、この試みに感銘を受けた園長さんは、ひとり親世帯も通うこの保育園で一緒に絵を描いてほしいと、忠さんを招いたのです。

 わかな保育園・大橋久絵園長:「自分がもらってばかりで申し訳ないとか、そういう気持ちにならずに助け合う。そういったところが、すごく私の中で心に響いた」

 子どもたちの絵は、とても自由です。16人の子どもたちの夢も描き込まれているようです。親たちも子どもの絵を見るのは新鮮な様子。

 母親:「なかなか絵を描かない子なので、レアですね。皆さんの影響で描いたと思うので」

 祖母:「楽しそうでよかったね」

 忠さんにとっても、子どもたちの絵と接する時間は、かけがえのないものとなっています。

 忠文夫さん:「いいものを見せてくれるよね。表現力が豊かで、想像ができないことを子どもたちが描く。自分も絵を描いているんだけど、少し枠に入りすぎているかなと」

 これからも、子どもたちの絵とお米の交換会を続けていきたいと語る忠さん。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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