実質的な規模縮小となるのでしょうか。濃厚接触者などを調べる調査について、都が保健所に対して調査対象の優先度を考慮するように通知を出しました。

 29847人。この1週間で新たに確認された東京都の感染者の数です。

 ただ、今後は確認できない感染者が増える可能性があります。

 東京都が都内の保健所に対し、濃厚接触者の特定などをする「積極的疫学調査」について調査対象の優先度を考慮するよう通知を出しました。

 実質的な規模縮小となるのでしょうか。

 東京都・小池知事:「(Q.積極的疫学調査の規模の縮小・・・)はい、分かりました。縮小するものではありません。実効性を上げて参ります。無症状の人も15%くらいいて、そのフォローで時間がかかるというより、分かっている人たちからできるだけ話を聞いて、クラスターの確認をしていく」

 積極的疫学調査は医療機関や高齢者施設、学校などクラスターが発生しやすいところが優先されるようになります。

 各保健所が重点を置くよう通知されたのは自宅で待機している患者などを医療につなげること。

 15日時点で入院など調整中の患者は約1万4000人。自宅療養は約2万1000人。入院患者も含めると、東京都では約350人に1人が療養中という状況です。

 オンライン診療を希望する患者も急増しています。

 外房こどもクリニック・黒木春郎院長:「最近ですね、急速に増えております。うちのクリニックでもこの2週間くらいで一日20人くらいの日もあります。それまでの2倍、3倍になっている」

 オンライン診療で診るのは意識や呼吸の状態、血中酸素飽和度など。

 外房こどもクリニック・黒木春郎院長:「限界としては当然だが、対面しないので処置ができない。可能な限り早期治療を行う、これが一番、非常に喫緊の課題」

 ただ、早期の治療が困難になっている現状があります。

 民間救急フィール・齊藤学代表:「第5波に関しては、呼吸苦であったりとか、熱がかなり高い状態の人の搬送が多くなっている」

 本来は緊急性の低い患者を搬送する民間救急。第5波のなか、急激に容体が悪化した患者を運ぶケースが増えているといいます。

 民間救急フィール・齊藤学代表:「軽症から重症に変わっていると、そういった(軽症者用の)病院も受け入れができなくなる。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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