新型コロナウイルスに感染した入院患者が4000人に迫るなか、医療現場ではコロナの治療に使う「医薬品不足」が新たな問題となっています。
医療現場は休み返上となりそうです。
東京・北区にある重症患者を受け入れる病院。先月から4倍にあたる12床に増床したものの、半数ほどしか稼働できていません。
王子生協病院・急性期病棟医長:「一般の病棟で重症を診ている状態。看護師・医師の手が全く足りていない」
不足しているのは人だけではありません。医薬品が底を尽き掛けていました。
王子生協病院・急性期病棟医長:「人工呼吸器の加湿をするために必要な医療用の水が足りなくなってきている状態」
例えば「精製水」です。人工呼吸器を使用する際は加湿が必要となるため、設置して水分を補給します。ある注射も不足しています。
王子生協病院・急性期病棟医長:「コロナになると血栓という血管の中に血の固まりができやすくなる病気を予防するヘパリン注射の院内在庫がそろそろ底を尽くんじゃないかというところで、次の納入がもう9月と聞いているので、十分な治療ができないというのが懸念されるところ」
メーカーは新規の取引を停止せざるを得ない状況です。
医薬品メーカー:「想定を上回るご注文を頂いており、既採用の医療機関様への安定供給に支障を来す状況となっております。新規ご採用及び既採用先におけるご注文増加のご辞退をお願い申し上げます」
コロナの病床を増やしたところで、十分な処置ができなくなる恐れもあります。
王子生協病院・急性期病棟医長:「普段から当院で毎日使うような注射ではなかったので、普段使っているところに優先して納入されているということもある。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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