長崎に原爆が投下されてから76年。平和祈念式典で、当時、看護の専門学校生だった岡信子さん(92)が訴えました。

16歳の時に被爆・岡信子さん:「看護学生である私は、衛生兵や先輩看護婦の見よう見まねで救護にあたりました。胸から腹にわたり、ウジだらけになっている遺体を前に、思わず逃げ出そうとしました。道ノ尾救護所では、小さい弟をおぶった男の子が『汽車の切符を買ってください』と声をかけてきました。私より幼い兄弟が、どこにいるか分からない母親を捜しているのです。救護しながら、あの幼い兄弟を思い、胸がつまりました。今年1月に被爆者の悲願であった、核兵器禁止条約が発効しました。核兵器廃絶への一人ひとりの小さな声が、世界中の大きな声となり、若い世代の人たちが、それを受け継いでくれたからです。
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