東京オリンピックが閉幕した8日、東京では新型コロナウイルスの新規感染者数が、5日連続の4000人超えを記録しました。感染が拡大するなか、自宅療養を余儀なくされる患者も増え続けています。

■ホテル療養は「100人待ち」

 東京で8日、新たに確認された新型コロナ感染者は日曜日で最多の4066人で、5日連続の4000人超えとなりました。感染が拡大するなか、懸案となっているのが「自宅療養者」の急増です。

 7日には、東京都の50代の女性が自宅療養中に急変し、亡くなっていたことが分かりました。

 「熱が高い時は、39.7度くらいまで上がるのがずっと続いている」と話す、さいたま市に住む男性(50代)は、5日に感染が判明し、自宅療養を余儀なくされています。

 さいたま市在住、自宅療養中の男性(50代):「(Q.自宅療養の判断理由は?)せきもほとんど出ていないので、頭痛もなくて、熱だけの症状で。多分、軽症というふうに診られたんだと思います」

 同居する義理の父親が糖尿病を患っているため、自宅を離れ、ホテルでの療養を希望しましたが・・・。

 さいたま市在住、自宅療養中の男性(50代):「妻が保健所等に問い合わせをした時に、『ホテル療養に切り替えられないか』と聞いたらしいんですけど、『一応できるんですけど、100人待ち』だと言われたんですよね」

■「もがき苦しんで、気付いたら・・・」

 自宅療養者の命綱ともいえる“訪問診療”の現場では・・・。

 40代男性:「(Q.きょうは何月何日?)きょうは、8月の・・・8月の・・・」

 都内に住む40代の男性です。一時、血中酸素飽和度が50~60%と、かなり危険な状態でした。しかし、入院先が見つからず、10日間、自宅療養が続いています。

 ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長(31):「肺炎の音が聞こえるので早めの、ちゃんとした大きな病院で診てもらうことが重要だと思います」

 診断は「肺炎による意識障害」。保健所に緊急入院が必要だと報告すると・・・。

 ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長(31):「(入院先が)見つかりました、あの後。でも、プッシュしてプッシュしてって感じでしたね」

 医師は、すでに医療崩壊が起きていると訴えます。

 ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長(31):「一部の訪問診療医だけが頑張ったところで、到底間に合わない数に今後、なっていく。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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