新型コロナ患者の搬送先がすぐに決まらないケースが相次ぐなか、「最後の砦(とりで)」となる都内の大学病院も一時、満床となるなど限界が近付きつつあります。
患者の容態が急変し、慌ただしくスタッフが集まります。順天堂大学の堀賢医師が、最前線の現場を撮影してくれました。
順天堂医院・堀賢医師:「こちらは一般病棟です。中等症以下の患者さんがいます」
最後の砦となる大学病院。医師は対応に追われています。
この日も、東京都から受け入れの要請が入りました。
順天堂医院救急科・比企誠医局長:「まあ受けなきゃいけない。1人受ける。50歳の女性。自宅療養から」「(Q.中等症の2って医療がなければ?)やばいですよ。だからそれはとらないと」
都内の受け入れ病床は増え、病床使用率は50.4%。単純計算で半分空いていることになります。ただ、現場の実情と数字は合っていません。
順天堂医院・堀賢医師:「手前の病床、空いているように見えますが、看護師が少ないため配置できません」
マンパワーが足りず、ベッドは増えても受け入れることができないのが現状です。35床あるベッドは、先ほどの50代女性を受け入れ、再び満床となりました。
順天堂医院では、都の要請を受けて2日から5床増やし、計40床になりました。
忙しいのは、看護師や医師だけではありません。
順天堂医院・堀賢医師:「これからまた1人入ってくるので清掃を始めているところ。先週よりも清掃の割合が格段に増えた。以前は一日2回くらい。きょうはすでに4件。さすがに屈強な体格の清掃の方も大変そうな感じです」
入院患者が急増し、清掃スタッフにも疲労感がにじみ出ています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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