感染拡大を防ぐ切り札に総理が挙げるのが、「抗体カクテル」です。ただ、この薬は点滴で投与されるもので、自宅療養の範囲が広げられるなか、患者にうまく行き届くのでしょうか。

 先月、特例承認された「抗体カクテル療法」。ウイルスに作用する2つの中和抗体を組み合わせた点滴薬です。

 重症化リスクがある軽症や中等症の患者が対象で、治験では入院や死亡するリスクが7割減ったといいます。

 アメリカのトランプ前大統領が感染した際に投与されています。

 しかし、実際の運用については、まだ課題もあるようです。

 抗体カクテル療法は軽症や中等症向けの点滴薬で入院して行うといいます。しかし、重症者や重症化リスクの高い患者に入院が限定されました。

 埼玉医科大学総合医療センター感染症科・岡秀昭教授:「在宅で待機している方とか、発症した入院していない患者さんに本来は投与すべき薬なんですけど、現時点での適用は、入院している患者さんになります」

 千葉県は、自宅やホテルで療養している患者が増えているとして、外来患者への投与を求める要望書を厚生労働省に提出しています。また、菅総理も今後、在宅患者に投与する考えを示しています。

 菅義偉総理大臣:「重症化リスクを7割減らす画期的な治療薬について、在宅患者も含めた取り組みを進めます」

 そんななか、東京・墨田区では先月27日から4カ所の病院で順次、投与が始まっています。墨田区によりますと、薬はワクチンのように自治体を経由せず、患者ごとに病院が厚労省に申請し、厚労省から病院に輸送されるといいます。

 また、埼玉医科大学総合医療センターでも先週から投与を始めましたが、薬が間に合いそうにないので諦めた例もあるといいます。

 埼玉医科大学総合医療センター感染症科・岡秀昭教授:「問題は、なかなか薬のアクセスに問題があるというところがあります。基本的に7日以内に投与しましょうという薬。先週あった事態は、週末にかかりますと・・・金曜日(先月30日)にお願いしたものが今週の火曜日(今月3日)、つまり、きょうですね。きょうまで届かないことになりました。(入院患者は)すでに症状が出て3、4日経っている方が多いので、そこから3、4日経つことになると、7日過ぎちゃうんです」「(Q.今のところ2人に?)その後ですね、他に投与してもいいかなと判断した患者さんが数名いらっしゃったんですが、やはり薬がすぐに届かないということで断念しました」

 専門家は病院に在庫を置けるようになれば、タイムラグがなくなると指摘します。

 田村憲久厚労大臣:「抗体カクテル療法について、基本的にご連絡頂いたら、次の日には配送できる。土日を挟むと遅れる。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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