東京ではオリンピックの開催中に、新たな新型コロナ感染者が3日連続で3000人を超えるなど、感染が急拡大しています。

この状況は、海外のメディアにどう映っているのでしょうか。

東京・浅草から生中継を行ったアメリカのCNN。話題の中心は新型コロナでした。

CNN東京支局長、ブレイク・エシッグ氏:「(Q.オリンピックが始まって1週間。日本でのコロナ感染者数が過去最高になっています。問題となるのは、これはオリンピックのせいなのでしょうか?)この要因がオリンピックなのか、デルタ株なのかを知るには時期尚早です。オリンピック関連で出ている感染者数は、それほど多くはないのですが、オリンピックが結果として、増加につながっている可能性はあります」

エシッグ氏は、半年前から日本で取材を行ってきました。感染拡大が指摘されていた中での開催についてどう思っているのでしょうか。

CNN東京支局長、ブレイク・エシッグ氏:「オリンピック中止となれば明らかに問題でした。ただ、オリンピックを開催することで“大した危機ではない”という印象を国民に抱かせたと言っていた専門家もいました。その結果、仕事や飲食に出かけ、感染がまん延した。これも問題だと思います」

他のメディアからは、こんな指摘も出ています。

ロイター:「多くの国ではたびたび、厳しいロックダウンが実施されてきた一方で、日本政府の対策は主に、飲食店などへの要請だけである」

ワシントン・ポスト:「開幕前、東京都民は、国外から数万人が訪れることに大きな不安を抱いていた。その不安は見当違いだったかもしれない。東京の感染者は過去最多を記録したが、バブル内の感染状況はずっと抑えられている」

バブルの内側にあたる大会関係者では、これまでに225人の感染が確認されています。

ただ、陽性率で見ると0.02%、空港検疫でも0.08%という状況です。

一方、バブルの外側、日本国内における陽性率は、単純比較はできませんが、政府の発表によりますと、最近は10%ほどです。

仏・レキップ紙、ロイク・グラセ記者:「海外の関係者は、ワクチンでコロナから守られています。スポーツ記者は、早朝から深夜まで働き詰めです。市民と接触する時間すらありません。大半の関係者が公共交通機関を利用していないはずです。(Q.五輪と感染拡大に結び付きは?)ないです」

スロベニア・エキパ紙、アンドレイ・ミルコビッチ記者:「感染者は至るところで増えています。欧米各地でも急増しています。だから、日本で増えるのは時間の問題で、実際に増え始めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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