時事日本 2021/05/16 体操NHK杯 橋本大輝・萱和磨 五輪代表に内定
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東京オリンピックの代表選考を兼ねた体操のNHK杯は、16日、男子の競技が行われ、19歳の橋本大輝選手が初優勝を果たしました。 橋本選手と2位の萱和磨選手の2人は、東京オリンピックの代表に内定しました。体操のNHK杯は東京オリンピックの代表選考を兼ねて長野市で行われ、 16日は男子の競技が行われました。大会は先月の全日本選手権の得点を持ち越して行われ、全日本選手権で優勝した橋本選手は2種目め、課題としていたあん馬で持ち味の足がまっすぐに伸びた美しい演技で14点台後半の得点をあげました。その後、得意の跳馬で難度の高い「ロペス」 を跳んで15点台の高得点を出しました。続く平行棒では着地が乱れましたが、最後の鉄棒は大きなミスなく演技を終えて全日本選手権との合計、259.530の得点で初優勝を果たしました。2位は去年の全日本選手権を制した萱選手で、橋本選手と萱選手が東京オリンピックの 団体の代表メンバー4人のうちの2人に内定しました。3位は谷川航選手で、全日本選手権で右ひじをけがした北園丈琉選手は9位でした。団体の代表メンバーの残る2人と、種目別の代表は来月の全日本種目別選手権までの成績で決まります。橋本大輝とは. 橋本大輝選手は、千葉県出身の19歳。 6歳のときに2人の兄の影響で体操をはじめました。手足の先まで伸びた美しい演技にダイナミックさを兼ね備え、あん馬や跳馬、鉄棒を得意としています。おととし、高校生で世界選手権の代表に選ばれ、本番では、日本の団体銅メダル獲得に貢献しました。 先月の全日本選手権では予選ではミスが続いて7位でのスタートとなりましたが、決勝ではゆかでG難度の大技、「リ・ジョンソン」など、冬の間に大幅に難しさを上げた演技を大きなミスなくこなし、逆転で初優勝を果たしました。 大会後は、しばらく疲れがとれず、コンディションを取り戻すことを最優先に調整を行いました。今大会では、去年の実戦からミスが続いている2種目めのあん馬を安定して終えることをポイントの1つにあげ、 後半の3種目、跳馬と平行棒、鉄棒で一気に得点を重ねたいと意気込みを話していました。さらに、「絶対に1位で代表に内定し、日本のエースとしてオリンピックの金メダル獲得に向けて貢献したい」と本番への思いも話していました。 萱和磨とは. 体操の萱和磨選手は、千葉県出身の24歳。ミスの少ない安定した演技で「あん馬」や「平行棒」などの種目を得意とし、大学1年生で出場した2015年の全日本選手権では個人総合で6位に入り、世界選手権の代表に初めて選ばれました。 世界選手権では、日本の団体優勝に貢献すると、種目別の「あん馬」では難度の高い技をミスなく決めて銅メダルを獲得しました。 リオデジャネイロオリンピックは補欠メンバーで、現地に帯同しましたが、出場はできませんでした。 その時の悔しさを胸に、オリンピック後も成長を続けて日本代表を担う中心的な存在となり、2018年と翌年の世界選手権では2年続けて団体の銅メダルを獲得、個人総合でも日本選手最上位の6位に入りました。国内大会では去年12月の全日本選手権で初めての優勝を果たしていました。
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