時事日本 2021/05/17 体操 萱和磨「自分に勝ちたい」つかみとった東京五輪への切符
=========
体操のNHK杯、萱和磨選手は、最終種目で逆転して2位に入り東京オリンピックの代表に内定しました。内定に至るまでには前回のオリンピックでの悔しさを胸に、ひたむきに東京大会を目指した姿がありました。5年前のリオデジャネイロオリンピック。 萱選手は補欠として日本の団体金メダル獲得の瞬間を会場のスタンドで見つめていました。「あれ以上の悔しさは今後ないだろうという思いがある。5年前から1ミリも東京大会に出たいという気持ちはぶれていない」 悔しさをバネに練習を重ねた萱選手は、日本代表の中で次第に存在感を増し、おととしには代表の軸として活躍するまでになりました。「1000回に1回のミス」を乗り越えて. 東京オリンピックの代表選考が本格化した先月の全日本選手権。 トップで迎えた決勝の最終種目、鉄棒で片手がバーをつかみ損ねる「1000回に1回」というミスをしてしまい、3位に終わりました。全日本選手権の後からNHK杯までの間、「落ち込んでてもしかたがないので、前を向いてひたすら黙って練習していた」と話しましたが、 何度成功しても悪いイメージが頭に浮かんだと言います。オリンピックに出るためにも「自分に勝ちたい」と臨んだNHK杯。萱選手は演技が終わるたびに力強いガッツポーズで自身を鼓舞し続けました。3位で迎えた最終種目は、全日本選手権でミスをした鉄棒。 「二度とミスをするかという思いで、いい演技をすることだけ考えた」と集中しました。大きなミスなく萱選手は、14点台半ばの得点をマーク。逆転で2位に入り代表に内定しました。「5年前の悔しさを思ったし、やってきたことは間違いではなかったと思った」 涙がこぼれました。「いろいろな重圧を演技で乗り越えて確実にもう一歩強くなった。もっとやるべきことがたくさんあると思ったので練習を頑張りたい」東京オリンピックの舞台を見据えました。
======

WACOCA: People, Life, Style.