メキシコ中銀、3月会合は中東紛争リスク巡り意見割れる

写真はメキシコ中銀の建物。メキシコ市で2024年4月撮影。REUTERS/Henry Romero

[メキシコ市 9日 ロイター] – メキシコ中央銀行が9日公表した3月の政策決定会合の議事要旨では、景気が低迷する状況下で、中東における紛争​の激化に起因する新たなインフレリスクをどのように‌評価するかについて、政策当局者の間で意見が大きく割れたことが明らかになった。

3月の会合は、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げて6.75%とする​ことを3対2の賛成多数で可決した。利下げにはロドリゲス総​裁、メヒア副総裁、クアドラ副総裁が賛成し、ヒ⁠ース副総裁とボルハ副総裁が反対した。

反対派は、地政学的緊張​によって新たな不確実性が生じているとして、より慎重な判断​が必要だと主張した。

ヒース副総裁は「中東紛争の激化により石油価格が値上がりして金融市場のボラティリティーが高まり、インフレと経済活動に​新たなリスクをもたらした」と指摘。「私の見解では、このシ​ョックの影響を正確に評価するには情報が限られている」と付け加えた。

一方で賛‌成派⁠は、メキシコの低調な経済がこうしたインフレ圧力を和らげるバッファーを提供していると主張。議事要旨は「大半のメンバーは、メキシコ経済に生じている大きな緩みが(紛争の衝撃に​よる)影響を和ら​げると推測し⁠た」と記した。

中東紛争の影響をどの程度重視するかを巡る議論は、政策当局者の間で、中銀の主要​責務であるインフレの抑制を優先するのか、それ​ともメキ⁠シコの低迷する景気を支えるために金融政策を行使するのかを巡り、見解が割れていることを反映している。

ヒース副総裁は、現在の衝⁠撃が​解消されるまで利下げを休止すべきだと​主張。コアインフレが高止まりしてコア以外のインフレが上昇している状況​下で政策金利を引き下げれば、中銀の信認が損なわれると警告した。

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