
別府市を中心とした地域イベントに参加し、地元の企業や人々と交流しながら地域活性化を目指す明豊高校の地域盛り上げ隊。設立から2年、活動は着実に広がりを見せている。発足当初はわずか3人だった部員は、現在では20人を超えた。イベントを支える達成感や、地域の人々との交流を通じて得られる学びが、部員増加の大きな理由となっている。
昨年は、「べっぷ火の海まつり」や「べっぷクリスマスファンタジア」など別府市における大規模イベントにも参加。会場の清掃や受付業務などを担い、円滑な運営を支えた。部員の是永みな子(新2年)は「運営側として関わることで、きれいな会場が当たり前ではないと気づいた。楽しいイベントの裏には、多くの人の支えがある」と語る。その経験は、参加者としてでは得られなかった視点をもたらし、地域への感謝の気持ちを深める契機となった。
イベントのサポートを行う
また、同校野球部の夏の甲子園出場を後押しする応援企画にも参加。別府市役所や商業施設にメッセージボードを設置し、地域全体でチームを応援する機運を高めた。競技だけでなく、こうした活動を通じて学校の存在価値を地域に発信することも、この部の重要な役割である。
部長の後藤優希(新3年)は「地元のために何かしたいという思いで入部した。活動を通して別府の魅力に改めて気づき、将来は市役所職員として地域に関わりたいという目標ができた」と語る。経験が将来の進路へと結びついている点も、この活動の大きな意義である。
顧問の戸高智幸教諭は「地域と関わる中で、生徒が自分の役割を見つけていくことが大切。後藤のように、それを具体的な進路に結びつける生徒が出てきたことはうれしい」と話す。さらに、野球部や剣道部といった強豪部の実績だけでなく、地域貢献活動を通じて「明豊」の名を広げていくことも目標の一つに掲げている。
部員同士の結束力は強い
校外での活動が多い一方、月に数回は校内でランチミーティングを実施し、意見交換を行う。竹田初花(新2年)は「大変なこともあるが、仲間と楽しみながら地域の活性化につながる活動を続けていきたい」と話す。部員同士の結束力も、この部の強みである。
地域に向き合い、行動することで得られる学びは確かにある。3年目を迎えた地域盛り上げ隊は、その歩みをさらに広げながら、別府の未来に小さくも確かな灯をともしていく。
(塩月なつみ)

WACOCA: People, Life, Style.