
インドのムンバイの証券会社で取引をするブローカー。2025年8月28日撮影。REUTERS/Francis Mascarenhas
[ムンバイ 27日 ロイター] – インド証券(株式・債券)から外国人投資家の資金が記録的ペースで流出している。米国・イスラエルとイランの交戦に起因する原油価格高騰で、インドの物価上振れと経済成長悪化が懸念されているためで、通貨ルピーの下落も進んでいる。
米国・イスラエルによるイラン攻撃が始まった2月28日以降の外国人によるインド証券の売越額は121億4000万ドルと、月間ベースで過去最高になろうとしている。
FPIs set for their highest monthly outflows from Indian stocks since October 2024
完全自由投資ルート(FAR)下での外国人によるインド債券の売越額は1520億ルピー(16億1000万ドル)で、6年前のFAR導入以来最大に膨れ上がった。
FPIs post biggest ever monthly sale of India bonds under FAR in Dec
リスクオフモードを伴うこうした資金流出でルピーは連日過去最安値を更新。27日時点でイラン攻撃開始からの下落率が約4.2%に達し、外国人投資家の損失を拡大させていることから、インド証券売りをさらに加速させそうだ。
Line chart depicting the dollar-rupee pair’s price action
インドは国内で必要とする原油の85-90%を輸入に頼っているため、世界の中でも特に原油高に弱い。
投資家の懸念は、ルピーとインド株の予想変動率の高まりにも反映されている。
Indian assets drop on worries over prolonged Iran war
War anxiety pushes up volatility expectations for INR, Indian stocks
エコノミストは、インドの物価上昇率見通しを上方修正し、成長率見通しを引き下げるとともに、ルピーが将来、より大幅に下落する想定を基本シナリオに織り込みつつある。
ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントのアジア太平洋エコノミスト、クリシュナ・ビマバラプ氏は「中東の(紛争)激化によって、エネルギー関連リスクが再びインドのマクロ予測の主役になった。原油価格、ルピーと経常収支の動向が今、投資家の思考にしっかり取り込まれている」と指摘した。
ルピー安に対するヘッジコストがイラン攻撃以降増大していることも、高まる予想変動率とともに外国人投資家にとってインド証券の魅力を低下させる要因になっている。
Cost of hedging against rupee weakness climbs
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