エールフランス航空は2026年3月28日、パリ南部に位置するオルリー空港を発着する最後のフライトを終え、同空港からの完全撤退を完了しました。

 これにより、同社がオルリー空港を拠点として運航を続けてきた80年にわたる長い歴史に幕が下ろされることとなります。今後、エールフランス航空のパリにおける運航は、同国の主要な国際拠点であるシャルル・ド・ゴール空港へと完全に集約されます。

 この大規模な拠点移行は、2023年にすでに発表されていた計画に基づくものです。エールフランス航空は長年、オルリー空港を主にフランス国内線および短距離路線の中心地として位置づけてきました。しかし近年は、オンライン会議の普及によるビジネス出張の減少に加え、環境意識の高まりや高速鉄道の利用促進などにより、国内短距離路線の旅客需要が構造的に低下していました。同社はこうした社会環境やライフスタイルの変化に対応するため、路線の見直しと経営効率化を迫られ、今回の撤退という決断をしています。

 長きにわたりフランス国民や旅行者の足として親しまれてきたオルリー空港からエールフランスの機体が姿を消すことは、同国の航空業界にとって一つの時代の終焉を象徴する出来事です。シャルル・ド・ゴール空港への機能集約により、今後は国際線のハブ機能との乗り継ぎ連携がさらに強化される見通しであり、エールフランス航空は変化を続ける旅客ニーズに合わせて新たな運用体制を構築していくことになります。Photo : Orly Airport

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